先日生まれて初めてクレジットカードをつくったんですね。正直国内での買い物も海外旅行もVISAデビッドで全然不足を感じてなかったんだけど、中国を旅行する場合は銀聯カードがあったほうがいいらしい。(案内してくれる予定の中国人いわく)
というわけで銀聯カードをオプションで発行できる三井住友VISAカード(ホントどえらいカードだよ!)を作ってオプションで銀聯カードとiD(ポストペイ型電子マネー)カードを発行。
しかし今の時代個人用クレジットカードって本当に必要なんだろうかと思った。正直使う側からするとデビットカードのほうが多くの面で優れていると感じているんだけど。
クレジットカードの歴史をWikipediaで見ると100年以上前につくられたものであることがわかる。その時代のクレジットカードがどのくらい現代のクレジットカードと共通なのかは知らないけど。
クレジットカードがポストペイ型になった理由は即時決済が不可能だったからというのも一因ではないだろうか。ユーザーがカードを使用するたびに銀行残高を確認して決済の可否を調べ、その場で銀行から引き落とすというのは今でこそ可能だ。でもインターネットはおろか電話すらそこまで普及していない時代はほぼ不可能だったはず。
だから利用都度の通信は加盟店-信販会社間だけにとどめておいて、1ヶ月ごとに信販会社が銀行から引き落としというトランザクション処理方式をとったんだと思う。
しかし今や通信技術が発達して即時引き落としも容易になった。(それで実際にVISAデビットカードが使われているわけだし)
常に資金を回転させている法人や個人事業主でもなければ、クレジットカードを使う必要ってそんなにないように思う。個人の場合その時点で払えないものが翌月払えるようになる、なんてことはそうそうないだろう。あったとしてもそれはかなり不健全な財務状況だ。(カウカウファイナンスにでも行ったのだろうか)
デイリーユースの場面では一回払いが普通だと思うわけなんだけど、一回払いの場合はあまりクレジットカードである意味というのはない。
また、デビットカードの場合にはクレジットカードにある制約もない。
自分は学生なので新しく発行したカードも限度額10万円なんだけど、これじゃヨーロッパ行こうと思って航空券を買ってホテルを予約してと準備をしていたらあっという間に限度額に達してしまう。向こうに行った時どうせいっちゅうねんという感じだ。でもデビットカードだったら限度額もなく預金額を超えなければいくらでも利用可能。もし現地で預金が尽きても、誰かに頼んで自分の銀行口座に振り込んでもらえばすぐに復活。限度額アップの申請だとか面倒なことは一切ナシ。
(ポイントガ―とかマイルガ―というのはクレジットカードの主要機能ではないのでこの際考えない)
いまだにインタープリターを使ってるようなところではデビットカードは原理上使えないが、そんな場面は今まで一度しか出くわしたことがない。(山形県の蕎麦屋で)
携帯や公共料金といった月額料金の支払いにはどういうわけか使えないんだけど、基本的にはVISAカードが使えるところではどこでも使えるので使える場所の制限もほぼないようなもの。
高額医療費とか急な家の修繕だとか、いつ発生するかわからない分割払いしたい高額な買い物というのもある。なのでクレジットカードが完全に不要であるということではないけど、一人平均3枚も4枚もクレジットカードを持っている現状は少しおかしいと思う。
カードを持たせる側はCMでやたらリボ払いをプッシュしているのを見ると相当分割払いやリボ払いの金利で儲けているんだと思うけど、リボ払いってそんなに使う人多いんだろうか。これは勝手な想像だけどパチンコ屋と同じで一部のユーザーしか使ってくれないからその一部から徹底的に絞りとるというあくどい戦略をとっているように感じられる。
自分がVISAデビットカードをつくったときはスルガ銀行か楽天銀行くらいしか選択肢がなかったけど最近はいろいろなところが出しているみたいだし、日本でもデビットカードはこれから徐々に普及していくと思う。
今はデビットカード=クレジットカードを持てない何か事情がある人のためのものというイメージになってるけど、それも変な話である。クレジットカードはその人の信用を表すというけれども、過去いくら支払いを滞り無く行ってきたかという「昔話」よりもまさにその瞬間支払われるべき額が確かに銀行口座に入っていて即時引き落とし可能だという状況のほうが信用情報として強いんじゃないだろうか。