先日台湾に行った時はエバー航空という航空会社を利用したのだけれど、
そのときの機内エンターテイメントは、国内線の航空機でもありがちなように天井からディスプレイがいくつかぶらさがっていて
それを何人かでみるという形態だった。もちろん放送内容は固定。
しかし、今回利用したエミレーツ航空のボーイング777はエコノミークラスでも各座席に一つ専用の装置がついている。iCeというシステムらしい。
それを使って好きな映画を見たり音楽を聞いたり、ゲームが出来るというものである。(先に言うと、ゲームに期待してはいけない)
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ヘッドレスト背部にこういうのがついている 前の人が席を倒すとかなり使いづらい |
路線によって機材の新旧もありコンテンツ数も異なっているけど、羽田-ドバイ便はもちろんドバイ-ヴェネツィア路線でも日本映画や日本語吹き替え映画が20本くらいは入っていた。
台湾からの帰りに見はしたけどそのときはヘッドホンを付けてなかったので、もう一回アナと雪の女王をみてました。
というわけで、今回はこの「iCe」(information,communication, entertainment)用のコントローラーを紹介してみたいと思う。
ちなみに、iはフライト情報の確認、Cはメールや電話がかけられる(A380ならWiFiも使えるらしい)こと、eが先ほど行ったようなコンテンツのことを意味している。
まずは羽田からドバイ国際空港までに使用したボーイング777-200LRのiCe端末から。
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電話機能を使っている人はいなかった |
表面は電話風になっている。実際にこれで地上に電話をかけたり、また他の席に電話をかけることもできるそう。電話以外にも、コンテンツガイドから見たい番組を
見つけたら直接番号指定で飛ぶことができる。
真ん中のスティックを使うと、マウスポインタを動かすことができる。メイン画面は一応タッチパネルなんだけど感圧式でろくにキャリブレーションもされてないようで細かい選択をするには使えない。
というわけでこのスティックでマウス操作ができるのは非常に便利。その他にも、こちらの面で読書灯をつけたり人を呼んだりできる。個人用空調の制御もできればよかったのに、、、。
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上側にLR,下側にはクレジットカードリーダー |
裏面はゲームコントローラー兼キーボードと言う感じ。
キーボードは当たり前だがタッチタイプ不能、キーレイアウトも変な感じ。かなりキーが固いので使いやすくはない。
SMSやメールを送る機能に使うのはもちろん、映画や音楽をタイトルやキーワードで検索をかけることが可能。この機能はこの後乗ったドバイ-ヴェネツィア間の便にはついてなかった。
ゲームパッド部は6+2ボタンで、スーファミ風。意識したのかしらないが、ボタンのカラーリングもスーファミ風。押し心地もよくも悪くもない。
セレクトボタンがないゲーム機は売れないというジンクスがあるそうだが、これはきちんとついている。
まぁ、ここは言ってみれば及第点という感じ。現代のコントローラーを見慣れているとボタン数が少ないような気もするが、中に入っているゲームでボタンをフル活用するようなものはほとんどない。
曲者が方向キー。
なんと、昔の携帯風に真ん中に決定ボタン!これだと方向キーの上で指を滑らせて操作というのがとてもむずかしくなってしまう。
決定ボタンを右側のボタンにアサインせずにわざわざ別にもうけるって、設計者は何を考えていたんだろう。
当然のことながら方向キー全押し可能、なのだがこの方向キーの場合はさらに決定ボタンまで押されてしまう。今まで触ったゲーム用方向キーの中で一番使いづらい。
これで入っていたストリートファイターをやってみたけど、とても無理。練習するにはエミレーツ航空の飛行機に乗るしか無いが、自由自在にコマンド入力ができるようになるころにはファーストクラスでドバイまで行けるくらいマイルが貯まっているんじゃないだろうか。
ちなみに、ストリートファイターをやろうとしたら突然画面がブラックアウトして再起動するという事態に。
変なことはしてないのに… |
製造はパナソニックアビオニクスで、OSはRedhatが?個人ではどうせ買えないだろうけど。
帰りは何をしようかなぁ。