何をするにも最初が肝心である。
このはさみをつくるにも、まずは最初にデザイン図をかくことからはじめる。
とはいえ使う素材の都合もあって精密な加工ができるわけでもないのでなんとなくで良い。
あとでパーツごとの型紙を書くことになるのでこれは実物大で書く必要もない。
アニメやゲームの小道具なら設定資料集などをみながら書くのがわかりやすい。他の人の作ったものや、フィギュア付属の小さい小道具はすでに立体になっているぶんなお良いだろう。
私の場合、原作に忠実に作るのではなく少しアレンジしようと思っていたので、デザイン画をかくところには結構時間がかかった。
ひとつ気をつけなければならないのが、このような大きな物の場合は造形に使うライオンボードや工作用紙だけでは支えきれず持った時に曲がってしまわないように芯を入れる必要があるという点である。
このはさみの場合両側に園芸用の支柱を2本づつ、全体では4本通している。
大物を作る場合にはこのように芯をいれる必要があるので、あらかじめどこらへんに通すか考えてデザイン画を書いたほうがよい。
設定では硬いはずの剣や槍がよれよれしていたらやはり格好悪いので、この時点でそうならないようにしっかり骨組みを入れる準備をしておこう。
持ち手の部分が変な形状なのは(特に穴の部分)支柱を通すためでもあったが、アレンジの一環でもある。基本的には「蒼星石 はさみ」でイメージ検索したらよく出てくるように、楕円に近い形にするのが一般的のようだが、このように歪んだ形にすることでちょっと邪悪な感じになったかな?と感じている(笑)
ともかく、せっかく作るのだからかっこいいものを作った方がいい。そのためにはデザイン画がかっこよくなくてはならない。というわけで、どのような形にしたいかしっかりとしたイメージを作っておこう。