由来を知らなかったので立飛は「たっとび」だと思ってたけど「たちひ」だった

自分は「チアシード」とか「エゴマ油」とか「アサイー」とかすぐ飛びつくタイプ※だし、結構ミーハーなところがあるわけですね。それと家族が小売系の仕事をしているというのもあって、新しいショッピングモールができると行ってみたりするわけです。

というわけで昨日は「ららぽーと 立川立飛」※2に行ってきた。

  

ショッピングモールの構成というのはまぁセオリーがあって、代表的な例を挙げると


- 通路はまっすぐにしない: 

通路がまっすぐだと遠くまで見通せてしまい、歩く距離を長く感じさせてしまい心理的に疲れやすくなる。なので端から端まで歩いてくれない


- 適度に休憩スペースを設ける: 

いくら心理的トリックを使ったところで歩けば疲れるのは変わらない。そこで休憩スペースを設けて歩き続けるようにさせている。ベンチがやたらあるのもそうだし、フードコートやカフェチェーン等の配置も分散しているのはこのせい。

- 本屋やCDショップなどは上層階に設ける: 

本屋やCDショップには具体的にコレを買う!という目的がある客が多い。一方で服屋や靴屋は前を通りがかったらいいのがあったから買う、という購買スタイルが多く、そこに目的があって向かう客は少ない。(比較的)
「シャワー効果」というものがあって、人間は上に登るほうが下に降りるより心理的障壁が高いことを利用し本屋のような目的駆動のテナントやブランド力の高いテナント(大型テナント)に上の階に客を向かわせてシャワーのように下層階をまわらせるようにするのがいい。

といったものがある。もちろんすべてのモールがこれを守っているわけではないけども、全く守ってないところは見たことがない。
シャワー効果はショッピングモールにかぎらず都市部の商業ビルもそういう作りになっているはず。そういえばレストランはショッピングモールでは通例下層階にあってデパートでは最上層部にあるのはなぜだろう。



気づいてしまったのだが、ららぽーと立川立飛は本屋が最下層にあった。
そういえばそれ以外にもイオンモール東村山だか日の出だかも本屋が下層階にあったというのも思い出した。

これでふと思ったんだけど、ここらのモールで本屋が下層テナントになっているということはさっきのシャワー効果を考えると次のような推測ができる。
そのモールに行く住民層にとって本屋はあまり魅力がないと判断されたからではないだろうか?それよりもゲームセンターやフードコートに食いつく連中なのだ、と。

もとよりショッピングモールにはいってる本屋なんて漫画と雑誌と実用本と通俗小説で出来上がってるようなものなんだけれども、それすらこの地域の連中は読まないだろう、という判断の結果なのか、それとも日本どこでも最近は本屋に上層テナントの価値はないという流れになってきているのか。
もしかしたらある地域の大学進学率とその地域を商圏にするショッピングモールのテナント配置との間に相関関係があったりするのかもとも思った。

もしあなたの家の近くのショッピングモールの本屋が1階にあったら、あなたは馬鹿にされているのかもしれない。


※1
昔は「にがり」に代表されるような「まずい健康食品」が流行ることもあった気がするけど、最近は味も美味しくないとブームにならない気がする。
この前のんだバジルシード入りアサイードリンクは血の混ざった水にカエルの卵が浮いているような見た目だったけどおいしかった。

※2
まぁテナントとしてはいつものというか、どこのショッピングモールも変わりませんね、という感じ。
徒歩・自転車圏にはあまり人が住んでなさげだし、多摩地方はイオンモールがすでに乱立してるしでどうなるんでしょうね。
しかし立川もそうだけど府中とか中央線京王線の大きめな駅ってどうして巨大歩道橋みたいなのに接続してるんだろう。あれって地方の中核都市とか多摩地方特有な気がする。