今日は第5章「同値クラステスト・境界値テスト」と第6章「デシジョンテーブルテスト」、
第5章「同値クラステスト・境界値テスト」
同値クラステスト、境界値テストはともに「ソフトウェアの動作が分岐する条件の境界」に注目するテスト。
同値クラステスト
同値クラステストは、同じ動作をする条件の集合(=同値クラス)の各要素につき、最低1つの代表値を選んでテストを行う。この際、たとえば入力値4~15が同値クラスを形成している場合は代表値に9を選ぶなど、範囲の真ん中の値を使う場合が多い。
境界値テスト
境界値テストは分岐条件の境界値とその隣の値を用いるテスト。たとえば先程のように入力値4~15が同値クラスを形成しているのであれば、3,4,15,16といった境界値とその隣の値がテスト対象となる。
第6章「デシジョンテーブルテスト」
複数の条件の組み合わせによってソフトウェアの動作が変わる場合、単一の条件の境界に注目する同値クラスや境界値テストでは不足。そこで、複数条件の組み合わせと入力値による挙動の変化を次のような表(=デシジョンテーブル)にまとめて検証を行う。
デシジョンテーブルが巨大なものになっていった場合は次のような手法を用いてテーブルを簡単にする。
- 矛盾する条件を削除
- ある条件が満たされれば他の条件は無視される場合、個別のルールをまとめてしまう
- 他の条件と関連度が低い指標で表を切ってしまい、表を分割する

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