11/5-11/11のアンテナ

グーグル「Duplex」が浸透すれば、ボットと人の区別がつかない未来がやってくる

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先週インドの医療技術のところで書いた話ともちょっと関連していて、人間の時間スケールで動くものはスケールしないという話だと思う。

k5trismegistus.hatenablog.com

ただ、この場合問題となるのは電話を受ける側がそのスピードに対応できていないのに、かけるほうが一方的に機械を使えるという点である。 ちょっと前に公立図書館のWebサイトをスクレイピングしたらサーバーが弱くてサービスがダウンしてしまい、スクレイピングをした人が罪に問われたという例があったけれども、それに近い気がする。(あれは一応受ける側もコンピューターだからスケールする余地はあったのだが)

フラペチーノとマドレーヌ、カナダから来るYouTuber:「ミレニアルズとSNS」についての試論 & Twitterの出現、それは「アウェアネスの時代」の前触れだった:アフター『WIRED』の25年(4)2008-2013

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Twitterがこの定理をひっくり返した。投稿はごく短く、その代わりにひっきりなしに撒き散らされた。当然ながら、それぞれのツイートは短く、それ自体に意味なんて見当たらなかった。それこそが重要だったのだ。Twitterの強みはアグリゲートされることにある。

僕の友人曰く、小説家になろうで人気になるには面白い作品を書くより、少しでも・内容がつまらなくてもとにかく毎日アップデートをすることが大事なのだ、ということを言っていた。 そうすると、読者の方も毎日決まった時間にその作品のアップデートをみる習慣がつくのだという。

子供の頃、学校(とくに小学校や中学校)で知り合った友達って別にとても気が合うとかそういう感じじゃなくて、単に席が近くて毎日話していたから友達になってしまうということが多いと思う。コンテンツとして面白いかどうかは無関係に毎日その人の情報がアップデートされて、お互いよく知ってしまう。するといつの間にか嗜好がそっちに引っ張られてみたり。気が合うから友達になるというよりかは、友達になってしまったから気が合うようになっていったというか。

SNS以前の時代だと、学校とか会社といったリアルに近い位置に長時間配置されるフーコーのいう「規律訓練の場」でしかそういうのは起こりにくかったのにTwitterはオンラインでそれを可能にした。

しかしTwitterはフォロー関係が有向グラフであり、AはBのことをよく知っているのにBはAのことをよく知らないということが起きる。 そりゃ歪な人間関係が生まれるのはしょうがないなぁと思う。