経済格差の根源は、十数万年前の東アフリカに起因する:オデッド・ガロー教授の「統一成長理論」
つまり、1800年以前は経済的に見ると停滞していたものの、その陰で「技術進歩」、「人口増加」、そして「人的資本への投資」という正のサイクルが着実に進行していたのだ。ちなみに先に紹介した動的モデルは、このことをエレガントに示したものである。
1800年ころに相転移がおきたということなのだろうか。 適応度の変化して観測はできないけれども、遺伝的なダイバーシティが蓄積されていくことで適応地形の変化に対して強くなるという点で中立進化説と通じるものがあるんじゃないかと思った。
つまり(国内における)遺伝的多様性は、高過ぎても低過ぎても経済成長と負の関連があり、最適な状態があるということだ。例えばこの図では、アジアやヨーロッパ諸国における遺伝的多様性は、経済成長という観点からは最適な状態であることが見てとれる。
これはちょっと怪しい気がする。相関関係であって、因果関係だとはまだ言えないのではないかなと。 僕はやはり経済成長の原因も「共同体意識」によるものではないかと思う。
ちょうど今ヨーロッパを中心とした傭兵の文化史の本を読んでいるんだけど、人々が自分の直接見知っている集落に加えて、虚構の「国民国家」への帰属意識を持ち出したことが大きいんじゃないかなぁと思う。 自分のいる世界のスケールが大きくないと、自分の仕事をスケールさせようという発想も出てこないわけだし。
- 作者: 菊池良生
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変な話だけど、自分の住んでいる人口200人の集落から出たことがないWebエンジニアがいたとして、秒間2000リクエストさばかなきゃいけない状況ってそうぞうできないでしょう。
ジャケットを着るだけでロボットのプログラムを可能にするWandelbotsが77億円を調達
これはよくできてるなー。ひとつ気になるとしたら、人間の限界にロボットを合わせることにならないかというところ。 関節の数とか自由度がロボットだと高められるけれども、そこへの適用はどうなるのだろうか。
動きではなく動きの結果をみて自動に最適化してくれるんだろうか。