マルタ島で感じた文化の違い

これからマルタ留学しようという人には水をさすようなことをいうことになるけれども、マルタは虫がすごい出る。 蚊、ハエ、ゴキブリ…とにかくたくさん出る。

14 地球の歩き方 Plat マルタ (地球の歩き方ぷらっと14)

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これから夏になるとさらに出るということを聞いて、恐れおののいている。


2019年のマルタ短期留学に関する記事はこちら↓

www.k5trismegistus.me


虫に対する態度

それなのに、虫に対する対策をあまりしないようだ。 スーパーマーケットにいっても、殺虫スプレー、蚊取り線香(と電気式のアースノーマット的なやつ)こそ売っていても、日本のスーパーで見るようなブラックキャップやらゴキブリホイホイやらコバエキャッチやらバルサンやらは売っていない。 現地の人に聞いても、出たらそのたびに対処すればよいじゃないか、という感じのようだ。

(マルタの人は、もしかしたらEUは規制が厳しいから毒エサ売れないんじゃないかなと言っていた。そういえば殺虫剤もやたら効きが悪くてなかなか死んでくれない。。。)

別に虫がいても構わないというわけではなく、いたら嫌だし殺すんだけど、前もって対策することには考えが及んでいないというか。

これはマルタに限った話じゃなくて、共同生活してるブラジル・コロンビア・ブルガリア出身の人たちも同様の意見だった。

※より緯度の高い国の出身者はとても虫が苦手な人が多かった。でもそれは自分の国では見ないから気持ち悪いと感じるだけでそもそも対策の仕方を知らないようだ。

ブラックキャップ ゴキブリ駆除剤 [12個入]

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ほんと送ってほしい

生活を改善したい意欲

この虫に関する態度がとてもよく表していると思うんだけど、日本以外に出てみると細かい不便ってそれほど気にされないのかもしれない。

一方で日本ほど日常の小さな不便に対して敏感な文化ってないんじゃないかと思う。そんな日本文化を感じられるのが100円ショップ・東急ハンズ・ロフトあたり。

徹底的に不便・面倒・手間がかかることを日常から排除したいという意気込みを感じられる。

便利グッズが日本にしか存在しないというわけではないと思うんだけれども、入手性に差がある。

あと、ウォシュレットというのも特異な存在だと感じる。自分の感覚としては、あの便利さを得られるのであれば2,3万円くらい出すのは当たり前なわけだけど、なくても拭けばすむものに余計な金を払う感覚というのがわからないらしい。 何十年も一台の車を乗り潰す割に、価格差を気にしてマニュアル車を買うのも正直わからない。10万円違っても10年乗るなら薄められるじゃん…と。

商業施設

それともう一つ思ったのが、海外にはショッピングモールは存在しているけれども、今の所日本以外で秋葉原にあるヨドバシカメラのような巨大な家電量販店を見たことがない。 よく中国の秋葉原なんていわれる深センも、街全体がラジオデパートという感じであって今の秋葉原とは方向性が全然違う。

※今の秋葉原は消費者が直接使うエンドユーザー向け商品を売る街であるのに対して、深センは今でも中間製品がメインの街なんだと思う。

日本でかえないコンピューター関連製品を買うのによく利用するB&Hはリアル店舗もあるということでストリートビューで見てみた。 けれども大きさで言えばうちの近所のオリンピックより小さいんじゃないかという程度。

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これも、同一種別の製品であっても「自分のニーズとぴったり合ったものじゃないと嫌だ」というわがままな消費者が多いことを表しているんじゃないかと思う。

西ヨーロッパの喫煙率

日本は若い人ほどタバコを吸わないが、フランス人いわく最近は若い人ほど吸うんだそうだ。(数字で示されたわけじゃなくてその人の実感に過ぎないけど) 西ヨーロッパから来ている人たちは、統計の数字以上にやたら吸っているように思う。こちらで遭遇したフランス・イタリア出身者の喫煙率は90%近い。あとはドイツ・オランダもめっちゃ吸う。

一方で中東欧、南米の人たちはあまり吸っていない。

西ヨーロッパの人たちはあんまり長生きしようと思ってなさそうというか、タバコに限らず健康に気を使っていそうな気配があまりないように見える。 変な話、発展しきっているのに若年層の失業率が20%を超えているようなところで生きていくことに対して絶望感を持っているんじゃないかと邪推してしまう。

西欧ほど豊かじゃない国の人達は、まだ先行者に追いつくという目標があるから現世への執着があるのかも。

健康を大事にする文化って、世界で共通のものだと思いこんでいたけれども実はアメリカ系の文化でしかないのかもしれない。