筋膜リリースという発明について

僕は体がとてもかたい。

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というわけで、母親が心配してこういう本をくれた。

自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ

自分史上最高の柔軟性が手に入るストレッチ

こういう本に要約も何もないような気がするが、要約すると従来の柔軟体操は効果が薄いので、効果のある2種類のアプローチを使って効率よく柔軟体操しましょう、というものだ。 2種類のアプローチとは、まず「PNFストレッチ」という、筋肉を収縮させたところから伸ばすといつもより伸びるというもの、そして「筋膜リリース」というフォームローラー等を使って筋肉を覆う膜を伸ばそうというものだ。

僕がすごいなと思ったのは後者のほう。

フォームローラーというのは、こういうやつだ。

ジムに通っていたら見たことあるかもしれない。僕が今かよっているNAS西日暮里には設置されている。 筋膜というのは筋肉をおおう膜なのだが、どうしてもシワができてよってしまったりして100%の伸びができないようになっているんだという。 そこでこのローラーの上に伸ばしたい部分を載せて、そこに体重をかけながらごろごろしていると筋膜の偏りを解消して本来発揮できるはずの柔軟性を発揮できるようになる。

今売られているフォームローラーは体重をかけても痛くないように表面にウレタンフォームがはってあったり、軽く取り回せるが体重をかけても壊れないように軽量高耐久の素材を使っていたりする。 でも、円柱状のものの上に寝っ転がって体重をかけるとよい、っていうその気になれば1万年前の人類だってみつけていてもおかしくはない。 痛いかもしれないが、適当に木を切り倒してその上でやればいいだけなのだから。 布が発明されたあとだったら痛さも軽減しつつできる。

しかしこのフォームローラーを使ったストレッチ、僕が子供の頃は身近に存在していなかったように思う。

筋膜リリースという療法のWikipedia記事を見ると1960年代に「発明」されたものらしいが、論争の部分を見るに注目を集めたのは2010年代にはいってからなのかな?と思う。

en.wikipedia.org

昔なかったことを証明するのは難しいので大目に見てほしいんだけど、日本で見かけるようになったのも2010年代にはいってからのように思う。 プロスポーツの世界とかだともっと早くからあったのかもしれないけど。

現代の技術ではじめて作れるようになった観測機器を使って、ニュートリノとか重力波の存在を検証するのはもちろんすごいんだけれども、こういう文明がなかった時代ですら実現可能だったはずなのに今更発見されることっていうのも面白いと思う。