今年の初め頃にスキーにいった人(むこうはスノボだったが)と今年も行きましょうということで会ってきた。
その場にはウィンタースポーツをまったく嗜まない人もいたので、「何が面白いのか」という話になった。
そこで僕なりの答えを考えた。ウィンタースポーツがなぜおもしろいのかというと、それは失敗がダイレクトにほどほどの「痛み」でフィードバックされるという部分にあるのではないかと思う。
子供の頃は、二足歩行ができるようになるまでもそうだし、早く走れるようになる・自転車に乗れるようになる・逆上がりできるようになる…等々、自分の身体を上手に操れるようになるための練習過程でとにかく転ぶ経験をする。 もちろんそういったのはちょっとできた瞬間の達成感という正の報酬によってもプロモートされるけれども、特に初期段階におなじ痛い思いをしたくないという負の報酬系が上達に対して効いているように思う。
転んでしまった→痛い→次から同じ思いをしたくない→何が悪かったか考えてみよう→じゃあ同じ過ちをくりかえさないようにしよう→今度は転ばなかったからこれが正解だったんだ
と子供ながらにPDCAサイクルを回している。
大人になると、何か失敗したら給料が下がるとか他人に叱られるとか社会的なサンクションを受けることはあっても、失敗がダイレクトに痛みで返ってくるようなことをする機会がめっきり減ってしまう。 またそもそもそのトライは頭で考えることであって、身体を使ったトライでもない。
でも人間の脳というのはやはり生物の器官なので、頭を使ったトライに対して社会的な報酬をもらうことよりも、身体を使ったトライに対してダイレクトに感覚のフィードバックが得られる方が活性化するのだと思う。
とはいえ子供よりも大人の方が重心が高いうえに絶対的に重いので、子供の頃のように転ぶと大人は大きなダメージを受けてしまう。 なので、専門的なトレーニングを積むわけでもなければ同じように転ぶのは難しい。
でも、雪の上だったらちょっとマイルドに転ぶことができる。 そこでやはりウィンタースポーツだ。※
※決してスキーが安全だといいたいわけじゃない。でもコンクリートの上でやるスケボーとかBMXよりは良いと思う。
普通だったら生身の体では出せないようなスピードのなかで、体の使い方を間違えれば転んで痛い思いをする。そのせめぎあいのなかで自分の体を再発見するというのがスキーの面白さなのだ。
というのが僕の結論。
脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
- 作者: ジョン J.レイティ,エリックヘイガーマン,John J. Ratey,Eric Hagerman,野中香方子
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2009/03/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 31人 クリック: 757回
- この商品を含むブログ (75件) を見る
というわけで今年もウィンタースポーツはやっていくつもりではあるが
- 15年ぶりにちょっと触れた一昨年シーズン
- とにかく単純にすべった昨年シーズン
ときたので新しい要素を入れていきたいと思う。
具体的にチャレンジしたいことは
- ソロで滑りに行く
1人で一日延々滑ってみる。ただ、だれかと行く約束をしていないと早く起きれるか不安である。 複数人でいったところで、どうせ滑っている間は1人なので1人でいってもそうかわらんのではないかということだ。
- ショートスキーにチャレンジ
ガーラ湯沢ではショートスキーも借りられるようだ。 ショートスキーはスキーとは違う面白さがあるのに加えて、普通のスキーでの滑りにもよい影響があるのだという。
スキーに関する自分の課題として、綺麗なパラレルターンが安定してできずわずかにハの字になりがちな点がある。 ショートスキーで練習するのはターンの上達によいそうなので、これで上達したいなぁと。
そういえばショートスキーはストックを使わないけど、スキーも最初の頃はストックを持たずにターンの練習をしていたことを思い出す。
といった感じだろうか。