Amazon Echo Showを使って離れて住む祖父母との遠隔コミュニケーション・監視をする (1)

母方の祖父母が存命なのだが、年齢もあって元気とはいいがたい。 さらにこの折、気軽に会いに行くこともできず寂しい思いをさせてしまっている。

以前から、母親はスマホを置いてLINEで通話するようにすればテレビ電話もできるし通話料もかからないのでいつかはそうしよう、ということを言いつつも結局やってなかった。

が、コロナで3ヶ月近く訪問できないということを経験し、しかも今後第二波も来る可能性が高いことからいよいよ実際にやるぞ〜という話になった。

状況の整理

まずは祖父母の状況をまとめてみる。

  • 二人ともFOMAの2つ折りらくらくホンを所有していて、それで電話をかけるくらいはできる
  • 一方で電池はもうほぼ死んでおり、「携帯」電話としては成り立っていない
  • というわけで主なコミュニケーション手段は固定電話
  • PCなんかは当然使えない
  • インターネット回線もあるわけない
  • 最近は出歩くことも減ってしまっている様子

もうちょっと元気だった頃は携帯できないらくらくホンを「らくらくスマホ」に変えてもらうことを検討していたのだが、次のような理由から避けることにした。

  • 認知能力が下がってきており、新しいツールの利用法を覚えてもらうことは難しそう
  • 充電をするという習慣がないので充電式のデバイスだと必要なときに使えない可能性がある

スマートスピーカーの導入検討

スマートフォンやタブレットを常時電源接続で、というのも考えたのだが、バッテリーに負荷がかかるためなるべく避けたかった。

Google Nest Hub MaxにはGoogle duoを使った通話機能があるらしいということを知り、これだったらつねに電源に繋ぎっぱなしだしよいのでは?と思った。

Google Nest-Chalk ホワイト

Google Nest-Chalk ホワイト

  • メディア: オフィス用品

そこで、ライバルであるEcho Showシリーズも含めて検討してみたのだが、どうもこニーズにはEcho Showのほうが適していそうだということがわかった。

Nest Hub Maxを使う場合、離れて住む祖父母の様子を確認するには「ビデオ通話」を使うことになる。通話なので、相手が出なかったら様子を確認することができない。

一方で、Echo Showの場合はEcho Show側に、監視したい側家族だれかのアカウントを割り当てておくことで、「自宅の様子を確認」する機能で監視を行えるようになる。 これがビデオ通話と比べて優れているのが、相手が明示的に応答しなくても通話を開始できること。外出していて出られないのか、それとも何かあって出られないのかを確認することができるのだ。

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画面はでかいほうがよい、ということで画面サイズのもっとも大きいEcho Show第2世代というものを選択。ひとつ世代の古いモデルにはなるらしいが、Webカメラの解像度も高いし音質もよいようだ。

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お値段的にはNest Hub MaxとEcho Showは同じくらいだったのだが、ちょうどEcho Showが1万円引きセールをやっており価格的にもEcho Showに軍配があがる。

インターネット回線

というわけで、通話・監視に使うデバイスは決まったのだが前述の通り祖父母宅にはインターネット回線が通っていない。

今、LTE回線を使ってインターネットに接続するタイプのWiFiルーターがある(Softbank AirとかUQ WiMAXのホームルーター)があるが、接続するのはEcho Showのみ、しかもこちらが電話をかけるときだけということなのでこんなに高級なソリューションはいらない。 モバイルルーターでよいのでは?と思った。スマホと違ってバッテリー容量も発熱量も小さいため、つなぎっぱにする影響も小さいだろうと…。

しかし、調べてみるとバッテリーパック取り外し可能で据え置き機としての運用も考慮されているモバイルルーターがあった。

富士ソフト +F FS030W FS030WMB1

富士ソフト +F FS030W FS030WMB1

  • 発売日: 2016/12/22
  • メディア: Personal Computers

というわけで、これにデータ通信のみの格安SIMをさせばよいようだ。

ちょうど母親がLTEモデルのiPadを買ったのにまだSIMカードを買っていないという状況だったので、複数データ契約できる格安SIMを契約し、iPad用とこのルーター用にする、ということになった。

次回に続く