今週のお題「何して遊んだ?」
Wolfenstein Enemy Territory(以下、W:ET)というゲームをご存知だろうか。
エネミーインザスカイ!ダイナマイプランテ!ハッサクゥート!と聞いて「懐かし〜〜」と思ったら仲間だ。
W:ETとは
WolfensteinシリーズというのはFPSの元祖でもあるが、ちょっとオカルトめいた作風を特徴としている。 基本的に舞台は第二次世界大戦、敵はナチスドイツだが、ナチスの生み出した改造人間やらヒムラーが蘇らせた中世ドイツの魔術師やらが敵として出てくる、、、そうだ。
このW:ETは、Wolfensteinシリーズの新作として開発されていたもののシングルプレイの開発、NPCのAIの開発が諦められた結果マルチプレイ部分だけがタダでいいよと公開されたという特殊な経緯のゲームである。しかものちにはオープンソース化され、勝手にLinuxに移植されていたりもする。
というわけで、無料で遊べちまうんだ。
そんなW:ETは20年前のゲームなのだが、なぜかつい先日Steamに公開された。
このニュースを見て、15年前に思いを馳せた・・・。
W:ETの思い出
僕が中学生だった2005-2006年ごろ、とてもハマっていた。 しかもオンラインゲーム嫌いの今では信じられないことに、当時は恐れ知らずなことにオンラインでマルチプレイを楽しんでいたのである!
当時はこのVAIOで、マウスもキーボードも純正の付属品を使って遊んでいた。
今のように「ゲーミングデバイス」を謳うようなマウスやキーボードはなかったと思うけれども、にしてもこういうメーカーパソコンでボールマウスを使って参戦していたのだから、相当味方の足を引っ張っていたのではないかと思われる笑
W:ETの魅力
W:ETというゲームはマルチプレイなのだが、基本的にはアメリカ軍が何かを奪取する・破壊するという目的を持っており制限時間内に目的を達成したらアメリカ軍の勝ち、制限時間以内に達成できないよう妨害できたらドイツ軍の勝ちというのが原則だ。(ただ、純正のマップでも一つだけアメリカ軍が守りドイツ軍が攻めのマップもある。)
勝敗を左右するようなアクションは工兵が行う必要があり、この工兵を守って何かを破壊させたり、逆に相手の破壊工作を解除したりすることになる。
このルールが非常に面白い。
よくあるFPSだと、一人やられるたびにチームのゲージが減っていって相手のチームのゲージを0にしたら勝ちといったルールだ。 なので、初心者がバカスカ撃たれているとそれだけでチームにとっては迷惑なのである。
しかしW:ETだと、やられること自体にはペナルティがない。なので、下手でも下手なりに撃ちまくりながら敵に向かっていけば味方の工兵から注意を逸らす弾除けにはなる。 「みそっかす」ではあっても、遊び自体には混ぜてくれるのだ。
また、工兵として突っ込んでいくという働き方もある。 何かを作ったりするアクションは、担当する工兵の数に応じて早く達成できる。
Battlefield VietnamとかCall of Duty Black OpsとかのマルチモードはBot相手に戦えるのでなんとなく雰囲気を知っているが、これらのマルチはサバゲーに近い。言ってしまえばただのスポーツだ。 単に敵を倒すだけなので、撃ち合いで勝てなかったら勝てない。
一方、W:ETのマルチは、「作戦」。撃ち合いでは勝てなくても、目的達成の順序などを工夫すれば勝てるかもしれない。 今までの人生で一番ハマったゲームだと思う。
純正のマップはたった6種類しかないのだが、ユーザー作のカスタムマップが多数存在しており毎日やっていてもどんどん新しいマップに出会えて飽きないというのもよかった。
W:ETの欠点
しかしそんなW:ETにも欠点がある。それは一人で遊べないこと。 AIの開発を断念したのが無料公開の理由となっているだけあって、完全にマルチプレイしかできない。
中学生で恐れ知らずだった時はいざ知らず、今の僕はオンラインゲームというだけでアレルギーだ。
また、W:ETのプレイヤーが多かった2000年代はともかく、今でもW:ETをやっているようなプレイヤーは変態しかいないことが予想される。
いくらヘタクソでも役に立ち用があるルールとはいえ、あまりに差があるとつまらない。
W:ETでは、ストレイフジャンプという特殊な移動法があるなどリアル系FPSとは違った趣があり、こういうのをマスターするのが当たり前の世界になっている。。
(ちなみに、FritzbotというBotを相手にしてみるとどんなゲーム性かわかると思う。この次の記事でBotを相手にすれば一人で遊べるよというののネタバレになってしまうが。)
中学生の時にW:ETをやらなくなった理由が、ヘタクソが集まるエンジョイサーバー(noober's hell)が立たなくなってしまって他のサーバーを訪れてはみてもボコボコにやられるだけになってしまったからだった。
しかし、そんなW:ETだが、当時を思い出せる形なのに一人で遊べる方法を見つけたのである!