Macでもできた、初めてのマイナポータルとe-Taxでの確定申告

今年初めて、確定申告をペーパーレスでやってみたがとても便利だった。

これまで、ICカードリーダーを持ってないし、どうせMacだとできないんでしょ?という先入観もあり確定申告は毎年紙でやっていた。 しかし実はやってみるとMac(Appleシリコン)でもできるし、カードリーダーすら必須ではなくなっていた。

前提

過去、大企業で働いていた時に副業をやるために青色申告で個人事業主になった。 現在はほぼ開店休業中だが、医療費控除のことを考えると確定申告はしなければならないためなんとなく閉業せず残してしまっている。2025年は住宅ローン控除もあるし、、。 現在はブログとかの広告・アフィリエイト収入が売り上げとしてあり、ブログとかの有料プランの料金が経費としてある程度だ。

個人事業分についてはfreeeを使っており、今回の確定申告もfreeeのアプリケーション経由で行った。

必要なもの

スマホにICカードリーダーがついていたら、それをカードリーダーにもできるみたい。実はカードリーダーすら必須ではない。

後述のようにマイナンバーにより楽になるとはいえ、売り上げ・経費は自分で入力しないといけないしPCの方が結局入力作業があることを考えると良い。 で、そのままPCで提出まで済ませてしまいたいと思えばICカードリーダーが必要となる。

AppleシリコンMacでは使えないリーダーがあるそうで、とりあえず自分はM1 Macで↓が使えたということを報告。

マイナンバーカードを使うとこうなる

医療費

今までは全部の領収書をエクセルに入力する必要があった。 前述の通り、ここ数年はほぼ医療費控除のために確定申告をやっているようなものなのだが、ここが一番時間がかかり2~3時間くらいかかっていた。

www.nta.go.jp

しかしマイナポータルのおかげで医療費については、保険診療についてはほぼ全自動で反映される。 医療費控除は世帯ごとだが、家族のマイナンバーについて「代理人」権限をつけていれば家族分の医療費もだ。 ここがほぼ手間なしになったので確定申告にかかる時間が半分くらいに減ったと思う。

ちなみにマイナポータルから取れる支払額と病院でもらう領収書の支払額で数円額が違うことがあるが、どちらの数字を使っても良いそうだ。 病院の課金は10円単位、保険側は1円単位になっているんだとか。

また保険外の診療についてと、受けた治療について保険金や公的助成を受け取っている分は手打ちする必要がある。

ふるさと納税

ふるさと納税は、住んでいる自治体への配慮もあってあんまり積極派ではないし入力の手間は大したことがない。 ただ寄付証明書をなくさないようとっておく、というのが面倒といえば面倒。

しかしこれからはマイナポータル側でふるさと納税サービサーと連携し、freeeとマイナポータルを連携しておけば全自動で取得される。 楽天ふるさと納税の場合、連携して数分後にデータが取れるようになったので、確定申告をやろうと思った日当日でも大丈夫。

保険控除(今回は間に合わなかった)

これもふるさと納税と同様、これまでは保険会社から届く書類を取っておく必要があった。ふるさと納税は1寄付について1枚だけだが、保険の場合はどの書類が最終的に出さなきゃいけない書類なのかわからなくなりやすい。

が、これもマイナポータルがあればそんなことに悩む必要はなくなる、、、らしい。 残念ながらふるさと納税と違い、マイナポータルと保険会社の連携は数日かかるらしく、確定申告をやろうと思った当日に連携しても間に合わなかった。確定申告の1週間ほど前にマイナポータルと保険の連携だけはしておく必要があるみたい。

家庭の事情もあり、手続き作業に使える日が限られていたので、電子申告用のXMLを手動でダウンロードして手動でfreeeにアップロードしたのであんまり今年は楽ではなかった。

提出

今まではいろんな紙を糊付けする小学校の工作みたいな工程があり、大体去年買ったスティックのりが行方不明なので新たに買わないといけない。 また忘れっぽい自分の場合、いざ確定申告終わったとなった時に封筒か切手を買い忘れていることに気づいたり、提出のために封筒をバックの中に入れたまま数日忘れたりということが多発。

がこれからは書類ができたらそのまま提出!納税額がわかったらすぐにPaypayにチャージし、Paypayで支払い!

全体を通して非常に優れたUXとはいえないが、これまでの紙での確定申告に比べるとすごく改善されたと思う。

注意 開業はMacではできなかった

昨年、引っ越した関係で引っ越した先の税務署に開業届を出す必要があった。 実はこの時にeTaxを使おうと思ってカードリーダーを買っていたのだがなんとMacは対応していない。 MacではeTaxの機能利用が制限されているのだ!

なので開業には相変わらず紙を使うかWindowsパソコンをどうにか入手する必要がある。

マイナンバーカード見直した

マイナポイント配布というのはマイナンバーカードが普及したら行政の「事務」人件費ってマイナポイントで配る額以上に減るということなんだと思うんだけど、それくらいマイナンバーカードが普及することは周りめぐれば税金の支出が減らせる(または他のところに使える)っていうのはもっとアピールすべきじゃないだろうか。

原発の稼働率ごとに2030年の電気代シミュレーション、みたいなのが(おそらく原発動かしたい派により)たまに発表されるが、あんな感じでマイナンバーカード普及率ごとに、事務作業にかかる税金シミュレーションでも出してみたらいいんじゃないだろうか。