最近支持を集めているらしい参政党
SNSを見ない生活をしているので、ニュースに取り上げられるようになって初めて知ったのだが、最近、参政党が支持を集めているらしい。

参院選比例投票先に自民18%、参政伸長8% 共同通信世論調査 | 日本経済新聞
つい数年前までは、反ワクの頭のおかしい集団という扱いだったように思う。
だが最近は、「日本人ファースト」などのスローガンを掲げて、かなりの支持を得ているようだ。
また、どうやら主張はかなり右翼的なのだが、支持基盤がいわゆるネトウヨではない点も指摘されている。 反ワク・反農薬といったオーガニック志向により、これまでのオルタナ右翼ムーブメントの中心だったネトウヨ層ではなく、政治には興味がなかった「普通の日本人」から支持を集めているという分析をみた。
「日本人ファースト」
トランプ以後の共和党やリフォームUK、AfDなど、「自国民ファースト」を掲げる政党が先進国で勢いを増しているのは知っていたが、日本にもついに来てしまったか、という感じがする。
自分はこういう「日本人ファースト」的な考え方がとても嫌いだ。
自分は日本に家も買って日本に家族もいるので、日本の治安がいいことや経済的に安定していること、十分な防衛力があることはありがたいことで、それを目指す政党を応援したい。 だがそれと「日本人ファースト」はまったく別の話だ。むしろ反対の方向を向いている。
完全に偏見が入っているが、電車の中で爬虫類ワクチンが危険!というショート動画を見ている冴えないおじさんよりも、自分の知っている日本で働く韓国人や中国人の方が、よっぽど優秀で学ぶ意欲も高い。 もはや、外見だけでわかる。
「日本人かどうか」は関係ない。日本国内の活力を高めてくれるのはどちらか?という話だ。
参政党支持者のような「日本人」よりも、教育水準が高くてビジネスセンスがあって、「中国共産党の下では生きたくない」と思っている中国人が、日本にどんどん移住してきたほうが、この国の治安も経済も良くなるだろうになぁ、と思う。
ジャック・マーも今は日本を拠点にしているらしいが、中国の富裕層は住民税こそ払っていなくても、消費税だけで大半の日本人より多く税金を払っているのでは?と思う。
なぜ「日本人ファースト」が嫌いか
こういう発想の背景には、「偶然生まれ持ったもの」を「誇り」に思うのは馬鹿らしい、という自分の価値観がある。
たまたま生まれた場所や民族、性別、肌の色。そういったものを根拠にした誇りには意味がないと思っている。 だから、ただ「日本人であること」を誇っているような人たちに対して、「同じ『日本人』でお前と一緒にするなよ」という気持ちを抱いてしまう。
人は、自分の「努力や選択によって得たもの・成し遂げたこと」によって評価されるべきだ。
しかし最近、その考えが少し揺らいできた。
ケーキが切れない非行少年は非行を「選んだ」のか?
数年前に話題になった『ケーキの切れない非行少年たち』を読んで、自分の考えが揺らいできている。
IQ70〜85の「境界知能」に該当する人は、全体の14%もいる。普通の公立小学校なら、クラスに4〜5人いてもおかしくない数字だ。
著者によれば、こうした認知の弱さと、周囲の無理解や偏見が重なって、非行に至るケースが多いという。
この本を読むまでは、少年院には闇金ウシジマくんのような「気合いの入った不良」ばかりがいると思っていた。
けれども、実際には、自分にブレーキをかけられなかったり、社会を正しく理解できなかったりする少年が多いらしい。 つまり、自分の強い意志で非行に走っていたわけではないのだ。
不理解や偏見といった環境要因だけでは、非行を正当化できない。 しかし、それに加えて認知能力の低さという「ブレーキの壊れた車」的な特性がある場合、それを「本人の選択だった」と言い切れるのだろうか。
努力や選択すら「偶然」の影響を受ける
一方で、自分のこれまでの人生を振り返ると、まぁ「いい高校に行って、いい大学に行って」(その後はまだ分からんが…)、少なくとも世間的には「努力や選択により成し遂げた」と見なされるルートに乗ってきたとは言えると思う。
けれどもこれだって、結局は「偶然生まれ持ったもの」の影響が大きい。
まず、受験勉強には適性があった。そして両親は安定した職業についており、大都市圏に住んでいた。 教育熱心というほどではなかったが、教育にお金をかけられる余裕はあったし、自転車で通える距離に塾もあった。
親戚に大学院まで行った人はいなかったが、自分は修士課程まで6年間!実家から通わせてもらい、学費もすべて出してもらった。 コミュニケーションが苦手だったり、多動傾向があったりしたが、それを受け入れてくれる環境だった。
(なお、大学時代は知り合いが片手で数えるほどしかできず、「何のために大学行ったんだ…」と思っていたのだが、最近「東大に行ってなくてそれならただの可哀想な人。でも東大に行ってたら“天才はやっぱ変わってる”というハッタリをかませるカードになる」と言われて、なるほどと思った。)
学歴が社会的地位や収入に影響する以上、自分が「努力や選択で得たもの」としていたものも、かなりの部分は偶然の産物だったのではないか…と、最近は思い始めている。
投票行動に大事なのは「襟を正すこと」
以前、民主主義と「貴族的なもの」について書いた。
トランプ共和党や参政党のようなポピュリズム政党が勢いを増すのを見ると、やはり「貴族的なもの」なき民主主義は危ういと感じる。
「貴族的なもの」を育てることなく政治に参加することは、ナチ党が合法的に政権をとった過去を思い起こさせる。
この記事の大半を占めた内容は、「考えが揺らいできた」という話なだけで何も結論は出ていない。 しかし選挙の時にはこういった「善きこと」とはなんだ?と意識高い系になってみることが大事だと思う。
投票行動においては自分の主観的な好き嫌いや感情には一回フタをして、貴族になったつもりで投票しましょう。
※ちなみに IQテストには問題パターンがあり、受験勉強と同じでパターンを練習すればスコアは上がる。 つまり、「IQが高い」とは、単に「IQテストの問題に慣れている人」である可能性もある。話半分くらいで聞いておくのがいい。


