You are now about to witness the strength of street knowledge...

N.W.Aの自伝映画「Straight outta Compton」を見た。Queenのボヘミアンラプソディみたいな感じで生き残っているメンバーが制作に関わっているタイプのやつ。

N.W.A とは

ヘッドホンのBeatsで有名なDr. Dreがいた、ギャングスタ・ラップの先駆的なグループである。 グループ名は Niggaz Wit Attitudes の略。

メンバー全員がコンプトン出身というわけではないが、コンプトンという治安の悪いことで有名な町の出身であるというブランディングをしている。

コンプトンの怒り

ギャングスタ・ラップがなぜ一定許容されたのかということをだが、社会的な構造に由来する貧困や警察の人種差別に対する怒りを、現場の生々しい声で表明した、ということで受容されているそうだ というが、ある程度共感できる部分もある。

黒人だからというだけで、歩いていたらとりあえず職質にかけられる。しかも日本みたいに「ちょっといいですかー」みたいな感じではなく、突然地面に組み伏せられて持ち物検査をされるような有様。

というわけで、ラップの内容にも警察官への怒りという内容も多く見られる。

よくよく歌詞を考えると実際には「体制側」としてわかりやすい末端の個人を攻撃しているだけではないのか?ということも思ってしまう。

劇中、デトロイトでのライブ直前に警察から「歌ったら逮捕するからな」と言われて、それでも歌ったら実際逮捕されてしまうfuck tha policeという楽曲。

But take off the gun so you can see what′s up

And we'll go at it, punk, I′ma fuck you up

Make ya think I'm a kick your ass

But drop your gat, and Ren′s gonna blast

I'm sneaky as fuck when it comes to crime

But I'm a smoke ′em now, and not next time

本当に警察官を⭕️してやるということではなく、不当な扱いに対してそれほどの怒っているんだということの表明なんだ、ということでなんか許されているらしいのだが。

そもそも黒人達を理不尽に職質する警察官達だって末端の存在である。

実際に現場で暴力を行使してはいるけれども、そもそも黒人ばかりが

No one survived on the streets without a protective mask. No one survived naked. You had to have a role. You had to be "thug," "playa," "athlete," "gangsta," or "dope man." Otherwise, there was only one role left to you: "victim."

といった「ストリート」で暮らさざるをえない状況は末端の警察官がどうこうできるものでもない。 むしろ警察官の側だって「ストリート」の環境が改善されないまま、そこを警邏しなければならず、ギャングに命を狙われる危険もある被害者であるとも言える。

中には本当に差別意識を持っての行動をする警察官もいるだろうが、劇中の様子を見るにコンプトンの警察官だったら、以下のようなことを思っても尤もなのではないかと思う。

  • 売人と一緒につるんでたらそりゃ薬物の売人か使用者か疑うに決まってる
  • ギャングじゃない、一緒にするなというならギャングみたいな格好をするな
  • 黒人全員がギャングではないけど疑ってかからないと自分がやられる

実際、Fuck tha Policeでは、以下のように「黒人全員が売人だと思うな💢」と怒ってはいるが

Searching my car, looking for the product

Thinking every nigga is selling narcotics

Eazy-Eは実際に麻薬の売人だったわけで。麻薬の売人と一緒につるんでたら麻薬の売人だと疑われるのはそんなにおかしいことじゃなくない?と思ってしまう。

思考実験・ポリスラップという可能性

逆に警察官目線でラップにして歌ったとしたら許されるんだろうか?

これは差別ではなく、ギャングを見分けるのはこんなに大変で、自分たちはこれだけギャングを恐れているんだという感情を表しているだけなんだ。と言えば許されるのだろうか?

という思考実験のつもりで作詞ChatGPT、作曲、演奏、ボーカルSunoAIで曲を作ってみた。

作曲AIは初めて使ったが、初期のn.w.aみたいな攻撃的なサウンドには色々工夫してみたができず。

とはいえこんなのが電車の中でスマホポチポチしているだけでできるとはとんでもない時代だわ。

Hear the police

suno.com

[Verse 1]

Yeah, step out the car, hands where I can see

You say you innocent, but don’t look clean to me

Baggy pants, colors loud, mask on your face

Say you want respect, but you dressed like a case

Don’t tell me “we ain’t done nothin’,” I’ve heard it before

Same line, same night, same chalk on the floor

One wrong move, and I might not go home

So I read every signal like it’s carved in stone

[Hook]

You scream “fuck the police,” but you don’t know the weight

Every second on the job feel like tempting fate

I ain’t here for war, but I’m braced for attack

Blink once wrong and I might not come back

[Verse 2]

Yeah, I’m Black too, don’t think I don’t see

What it does to the hood, what it does to me

When you sell that poison on the same damn street

Now they look at all of us like we part of the scheme

You say it’s survival, I get that pain

But it paints every face with the same damn stain

Now my badge feel heavy, my skin feel judged

Caught between both sides, never shown no love

[Hook]

You scream “fuck the police,” but you don’t know the weight

Every second on the job feel like tempting fate

I ain’t here for war, but I’m braced for attack

Blink once wrong and I might not come back

[Verse 3]

If you clean, then why you move like you run the block?

Why you post like a gang when you claim you’re not?

I ain’t saying you guilty, I’m saying I fear

‘Cause hesitation’s the line between life and here

I don’t wake up wishing I could take a life

But I wake up knowing I might not see my wife

So I move with caution, maybe too intense

But fear in my chest don’t make much sense

[Outro]

Yeah, you see a badge, you think I’m the enemy

I see a shadow, wonder what you got for me

We both trapped in roles we ain’t choose to play

And somebody dies if we read it the wrong way

日本語訳

[Verse 1]

車から降りろ、手は見える位置に置け

無実だって言うけど、そうは見えないんだ

ダボダボの服に派手な色、顔を隠してる

リスペクト欲しいなら、その格好は何だ

「何もしてない」って何度も聞いた

同じ言葉、同じ夜、同じ結末だ

一つ間違えば帰れないのはこっちだ

だから全部の動きを命がけで読む

[Hook]

「警察なんてクソくらえ」って叫ぶけど

この重さはわからないだろ

毎秒が命を賭けた選択だ

一瞬の判断ミスで帰れなくなる

[Verse 2]

俺も黒人だ、それくらい分かってる

街に何が起きてるか、自分にも降りかかる

同じ通りで薬を売るお前らのせいで

黒人全員が疑われるんだ

生きるためだって?それも分かる

でもそのせいで全員が同じ目で見られる

バッジは重く、肌は偏見にさらされる

どっちの側にも居場所がない

[Hook]

「警察なんてクソくらえ」って叫ぶけど

この重さはわからないだろ

毎秒が命を賭けた選択だ

一瞬の判断ミスで帰れなくなる

[Verse 3]

潔白なら、なぜギャングみたいに振る舞う?

違うと言いながら、その空気は何だ?

有罪だとは言わない、ただ怖いんだ

迷いは生死を分ける境界線だから

命を奪いたくて起きるわけじゃない

でも帰れない可能性を抱えて起きる

だから慎重になる、やりすぎかもしれない

でもこの恐怖は理屈じゃ消えない

[Outro]

お前はバッジを見て敵だと思う

俺は影を見て、何を持ってるか疑う

どちらも選んだわけじゃない役割の中で

読み違えれば、誰かが死ぬ