FIAT500の次が見つからない
我が家のFIAT500も来年で9年目の車検を迎えることになる。
今のところ大きな故障もなく元気に走っているのだが、購入当時は独り身だった私も、今では家族4人になった。そろそろ次の車を考え始めないといけない頃合いになってきた。

FIAT 500の魅力を語る
FIAT500というと見た目重視の車だと思われがちである。
もちろん、この外見は大きな魅力であるのは間違いない。そして、内装もわかりやすい魅力だ。 乗り込むと目に飛び込んでくるボディカラーと同色のパネルなど、安い素材でも安っぽくならないような工夫が随所に見られる。

乗ったことがある人しかわからないだろうが、実は変速機も大きな魅力なのだ。
デュアロジックという法律的にはATなのだがMTのような「変速ショック」を味わえる変速機が乗っている。 なにも考えずにペダルを踏むと変速のたびにカックンとなる変速機だ。 最初こそ慣れなかったし、現代的な感覚からしたら欠点でしかない操作感を持っている。
しかし、慣れてくるともはやこれじゃないと物足りないという中毒性がある。 特に高速道路での加速時にキックダウンすると、非連続な加速感がありこちらも気合いが入るというものだ。
FIAT500を買った頃に候補になりそうだった車を思い出す
実を言うと、FIAT 500はふと立ち寄ったディーラーで一目惚れし、その場で購入を決めてしまったので他の車と比較しなかった。 しかし、もし比較したたとすると候補になってたかもという車たちはある。
アルファロメオ ジュリエッタ

ボディラインという言葉が似合う彫刻のような美しさがある。
生まれて初めて、特定の車種に興味を持ったのが高校の通学路にあった、MiToだった。 この世代のアルファのボディはどれも文句なしに美しいと感じるが、ジュリエッタはその中でも最も美しい。
シトロエン C3

イタリアの2車種とは違い、洗練されたボディラインを持っているわけではない。 けれども、「エアバンプ」とか色使いが、ハイテクスニーカーのような印象で唯一無二感がある。
現在の「ライバル」たちは?
FIAT自身も含め、そんなライバルたちは今どうなっているかというと、、?
FIAT
FIAT 500の乗り換え先として期待されるのがFIAT 600なのだろうが、どうも500の遺産にすがろう感が否めない。またメーカー曰く
『600 Hybrid Nero Cinema』は、DCTに電気モーターを組み込んだ先進的なハイブリッドテクノロジーを採用したトランスミッションを搭載。 発進時や低速走行時にエンジンを停止させ、モーターのみで走行することが可能。 DCTならではの素早いシフトチェンジに電動モーターのアシストが加わることで、スムーズかつパワフルな加速を実現します。
ということなので、あのデュアロジックの操作感は期待できない。こちらとしてはスムーズな加速をしてほしくない。 むしろ見た目が500に似ている分、「500だったらなぁ」と思うことが多そうである。
アルファロメオ
自分は車に詳しくないのでほぼ見た目でしか車を見ていないが、正直今のアルファロメオ ジュリアや大型のSUV達は普通の高級車という感じで、BMWとかとあんまり区別がつかない。
"GTV"や"ブレラ"を見た時の「なんだこの車は」という衝撃はない。

ただ、ジュニアは「彫刻のような」ボディラインを感じられる。

写真だけ見た時はなんだこれとしか思わなかったのだが、街中で初めて駐車されてた実物を見た時にあれ?割といいかも?と思った。
アルファロメオ ブレラやジュリエッタなどは一目見た時から美しいと感じた一方、GTVのように最初見た時は気持ち悪いが街中で見かけるたびに気になってだんだん好きになっていったデザインもある。ジュニアは後者の仲間なんだろう。
シトロエン
シトロエンC3は車名こそ残っているが、個性がなくなったなぁと思う。
売れてるみたいだけど。(CITROËN BRAND SHOWS EXCELLENT PERFORMANCE IN THE FIRST QUARTER OF 2026 | Citroën | Stellantis Media)

これくらいしか感想が出てこないくらい興味をひかない。
市場の成熟度と「失敗できなさ」
自動車は世界的な産業だけあり、選択肢というものは選り取りみどりというくらい豊富である。豪華で大きくて高そうな車種というのも多数ある。 でも、不思議なことに今僕が「欲しい」と思える車はほとんどない。
自分が求める要素が、車を「実用品」「モビリティ」という観点で見れば欠点ともされかねないものなので、売れ筋商品が自分に当てはまらないのもわかる。
- 慣れると楽しいが慣れないとスムーズに動かない変速機。
- 美しいが乗員スペースや積載量を犠牲にしたボディ。
- 味はあるが情報が見づらいアナログメーター。
どれもプリウスのような車と比較されたら欠点にしか見えない。
でもFIAT 500は世界的なヒット商品になったってことは、そういうのが欲しい人が一定数いるはずだ。 しかも全世界の「一定数」なわけで小さい市場だとは思えないのだが、そういう商品作りが許されない世の中になっているのだろうか。
ポルシェとかフェラーリのような利益率を取れる高級車メーカーであれば別にして、利幅の薄い大衆車でそんな冒険をするのは投資家から許されなくなっているのだろうか。
消費者も賢くーーー「合理的な愚か者」という言葉が当てはまりそうーーーなり、車のような高額商品を買う際には全部を試乗することなんかせず、事前に検索や比較記事で候補を絞り込むようになった。
それによって、比較しようのない唯一無二の気持ちよさとか面白さっていうのが、どんどん評価されづらくなってきている。
今後の期待
さて自分の車選びに戻ると、希望はある。
FIAT グランデパンダは年内に日本上陸するそうだ。 写真で見る限りは上級モデルでも室内はエコノミーという感じはするが、外観と同じようにうまいこと処理できているならいいな。

また、アルファロメオも"147やジュリエッタのアイコンを継承する"新車種も開発中。 「ジュニア」に続いて頑張って欲しいものだ。
