二人は世界一ピュアなキスをして終了

先月、「いなくなってしまった人たちのこと、時々でいいから…… 思い出す」会のときに(要するに○○回忌系の法事です)以前FF8を借りたのと同じ従姉妹からFFXを借りてきたのをようやくクリア。余裕のSD非リマスター版である。

このゲームは、飛空艇を手に入れてラスボスのエストシーモアブラスカの究極召喚まで到達可能になってからが長かったというか、ほとんどそこでやる気がなくなった。
飛空艇入手すると「やりこみ要素」が急に出てくるけれども、別にゲーマーじゃないからそういうのは求めていない、しかしそれらを完全にスルーしてエンディングに行ってしまうのももったいない、というアンビバレンス。
結局は闘技場でオリジナルモンスターとも戦わず七曜の武器も全部とらずにクリア。メーガス三姉妹は入手したけど。

自分はRPGもFFかDQしかやらないので業界全体の潮流は伝聞でしか知らないんだけれども、こういう「やりこみ要素」があふれるようになってきたのはいつからなのだろうか。
やっぱりROM容量が爆発的に増えたSFC→PS期か。
  


RPGをやっていて、操作キャラクターを最強育成したくなる気持ちはよくわかる。が、ラスボスをはるかに超えるような裏ボスたちがいて、そいつらを倒すためにはラスボスを楽に倒せるレベルまで成長させる必要がある、というようなのははたして良いものなのかどうか疑問である。

本来「やりこみ」というのはメーカーが期待していないような頑張りをすることであるということだと思っているので、こういうのは「やりこみ要素」じゃなくて「やりこませ要素」と呼ぶべきだと思う。

自分は対峙してないが、FFXで最強の裏ボスは「すべてを超えし者」というらしい。ファイナルファンタジー用語辞典Wikiによれば

HP1000万。もう既に『シン』とかどうでもいい、常軌を逸したレベルである。
(『シン』で一番HPが高いのはHP14万、全個所含めてもHP30万6000)
 行動パターンは通常攻撃、単体攻撃「エターナルカノン」、
毒+スロウ+カーズ+パワーブレイクの効果を与える全体攻撃「ウルトラスパーク」、
約10ターンごとに放つ99999ダメージ固定回避不能の全体攻撃「世界最後の日」の4つ。
(引用者注:世界最後の日は威力が高すぎるので限界突破しても最大ダメージが99999のFFXでは99999ダメージしか出ないだけであって、固定ダメージではないとのこと。)
また、物理攻撃以外の何らかの行動(オーバードライブ技含む)を行うと「アルテマ」でカウンターを行う。
尚、物理魔法防御ともに最高の255にしつつ「シェル」「プロテス」をかけた場合、
通常攻撃で8000ダメージ、「アルテマ」で5000ダメージ、「エターナルカノン」で10000ダメージ、
「ウルトラスパーク」で15000ダメージというところからも彼(?)の異常さがうかがえる。

だとか。その割に

厭らしいST異常を誘発する攻撃が殆どないので、実のところ大して強くない。
ここまで辿り着いたプレイヤーにとっては単なる肉の壁でしかないだろう。
強いて言えば、毒とパワーブレイクの効果が鬱陶しい「ウルトラスパーク」に注意する程度だろうか。
「ウルトラスパーク」のダメージそのものに耐えられない場合は召喚獣に肩代わりさせましょう

なんて書かれてしまっている。要するに行動が全部パターンなので、HPを削るのに時間がかかるだけでたいして強くないらしい。

そんなFFXだが、インターナショナル版はさらにひどい。追加ボスのデア・リヒターの解説文をやはりファイナルファンタジー用語辞典Wikiから引用すると、

また、特定の状況になると使う「ジャッジメント・デイ」は全員のHPとMPに99999のダメージを与える技。
仮に「リレイズ」で生き延びても即両手の追撃を受けるので、これは事実上最強最悪の技といって良い。

その割にこちらも、

準備にやたら時間がかかるが、デア・リヒター自体は行動がパターン化している上、システム上コマンドミスで死亡というものが殆ど起こらないため、他シリーズの裏ボスに比べれば楽な部類である。

とのこと。

こういうのって本当にやってて楽しいんだろうか?倒さないことでもやもやしてしまう気持ちはわかるが、倒したところで別に「すげえーうれしい!」ということにはならないような気がするんだけど。

一部の本当に好きなヒトたちは自分で戦略を試行錯誤して倒すのかもしれないけれども、ほとんどの人はどうせ攻略本に書いてあるとおりに操作してって倒すだけじゃないの?


最後にいうと、ムービー中のティーダの顔が気持ち悪いですね。。