最近のささやかな趣味:LUUPで夜の街を往く

最近、会社の帰り道の一部をLUUP(キックボード)に変えるのにはまっている。

LUUPとは

LUUPは電動キックボードと電動アシスト自転車のシェアサービスだ。 ただ、この記事の中でLUUPといえば基本的には電動キックボードの方を指す。

以前、電動バイクシェアサービスのShareroと乗り比べた時の記事を紹介。

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ちなみにShareroのほうはサービス一時休止のアナウンスの後、ステーションも閉鎖されたし会社HPも見られないしで事実上はサービス終了なのだと思われる。 まぁ、一度も利用者を見たことがないくらいだったしなぁ、、、。

昔この記事をかいたときはまだ電動キックボードの最高時速は15km/hだったし、原付扱いなので原付か自動車運転免許を持っている必要があった。 しかし今ではルールが変わり免許がなくても良くなったし、最高時速も20km/hになった。 さらにLUUPのステーションも増えてきたし、東京都内では割と普通に見るようになった。1年前は、乗っている方もまだ物珍しさで乗っているような人も多かったけど。

電車で存在を吹き飛ばしている街を知る

東京に住んでいても、知っている街はそう多くない。 高校・大学・大学院時代の自転車通学で通っていた谷根千、本郷、秋葉原だったり、今でもよく散歩する上野、浅草、スカイツリー周辺などは庭のようなものだ。 けど麻布だとか六本木のようなところもわからないし、高円寺や阿佐ヶ谷、下北沢といったところも噂に聞く程度。

電車で通勤通学していると、自宅から駅までと、駅から職場・学校までの間くらいしか歩いてまわりを見回す機会がない。 電車ごとキングクリムゾンの能力を発動しているようなもので、電車での移動は乗ったから移動し始め、降りた駅に到着するという結果しか残らない。

自分の場合で言えば、「泉岳寺」とか「大門」といった街は名前だけの存在でしかなく、リアルに大門の街が存在するというのが想像できないわけだ。 まあそりゃどうせ都内なのでビルがニョキニョキ立ってるんでしょ、くらいは想像つくけれども。

なのでたまにLUUPのような移動手段で帰ると、訪れたことのない街の様子が見られて楽しい。 どこかを訪れるわけではないので、時速20kmで通り過ぎるというのがちょうどよく街の様子を眺めるという感じになる。 歩きだと、じっくり見えすぎてしまうのだ。

あとこれは個人的な理由だが、自転車はやっぱりいい自転車を知ってしまっているので、シェアサイクルには乗れたものではない。 というわけで電動キックボードがちょうどいいスイートスポットに収まっている。

今のところは基本的には電車で途中まで移動して、後半LUUPという形しかやっていないけれども、飽きてきたら先LUUP後電車も試してみたいものだ。

発見の例

電車中心の考え方をすると、直接的な乗り換え駅ではない駅同士の近接関係を意識しないことが多い。

「浅草橋」と「日本橋」が隣接しているというのも通ってみるまで気づかなかった。

地下鉄日比谷線の小伝馬町と、総武線の馬喰町は実はすぐ近くにあるというのも気付いた。 地名の字面だけをみると伝令に使っていた馬が使えなくなったら食べてたのかな、とか邪推したくなる。