古巣がサイバー攻撃を受けている件と都知事選

xtech.nikkei.com

古巣が今凄いニュースを騒がせている。

k5trismegistus.me

「ニコニコ」がWebサイトとして有名なのでニコニコが攻撃されたという表現で報道されているが、メインで攻撃を受けているのはKADOKAWAの基幹システムのように見える。

この攻撃もやはりランサムウェアによるものなようで、身代金を一部は払っているとかいないとか、、。

都知事選のポスターの「悪用」も話題に

またここ数日のニュースといえば都知事選。NHKから国民を守る党(以下、NHK党)によるポスター掲示板ジャック・枠販売が話題になっている。

www.tokyo-np.co.jp

選挙周りのおふざけといえば、昔はマック赤坂・ドクター中松・イエス又吉の3馬鹿・・・おもしろトリオがふざけていたくらいで周りに迷惑をかけるようなことはあまりなかった。

「話の通じない人たち」を団結させるネットコミュニティ

まず初めに、社会にはヘゲモニーをなす集団が存在する。 例えば昔のアメリカでいう、白人・アングロサクソン・プロテスタント・異性愛者・男性みたいな。(アングロサクソンって白人の部分集団じゃ?) 必ずしも多数派とは限らないが、その社会の中の規範となる価値観への合致度が高い集団であるが、必ずしも同心円状とは限らず

ここからはカギカッコつきの「話の通じない人たち」というのは、この集団とは通じない人たちということを指すものとする。なので僕の価値判断でネガティブな評価をしているわけではない。

例えば徐々に世界でも市民権を得つつある同性愛者も、一昔前であれば西ヨーロッパでも精神異常で治療が必要な「話の通じない」存在であったわけだし、女優になりたいのにセクハラを甘んじて受け入れない女性もそう。

ヘゲモニー集団から「話の通じない人たち」として発言権を与えられてこなかった同士を団結させ、その結果#MeToo運動だったり、ヘゲモニーをなす集団から「話が通じない」とされたもの同士が話すことで社会を変えたのはいい側面としてある。

その一方で、NHK党だったりバイデンがゴム人間と信じるようなリアルに話が通じない存在もヘゲモニー集団から見たら「話が通じない人たち」という点では同じであり、そんな連中もネット社会で団結ができるようになったのは同じだ。

ニコニコのようなネットコミュニティサービスは、多かれ少なかれこう言った話が通じない存在に対して居場所・集まる機会を提供してきたことは否めない。 そしてそう言った連中をユーザーとして利益を上げる共犯関係にあった。 それはFacebookやTwitterも同じで、ニコニコだけが悪いというけではないが、、ヘイトスピーチが蔓延るニコニコニュースのコメント欄を黙認していたのはどうか、、と思う。

※単に同じ時期にニュースになっているので考えただけで、別にKADOKAWAがサイバー攻撃されたのは自業自得だという話ではない

情報社会の特性

例えば工場労働の場合、熟練労働者が新米労働者に比べて生産性が高いと言ってもその差が数千倍数万倍になることはあまりない。 しかし、プログラマーの場合はあり得ると言われる。 これは熟練したプログラマーはキーボードを新米プログラマーの数万倍で叩けるというわけではない。しかし、書いたプログラムがコンピューターに数万倍の処理をさせられるということである。 一秒間に数十億回の計算をするコンピューター生産性にレバレッジをかけているということだ。

これと同じことがコミュニケーションでも起きている。 多くの配信者は年間通して数人・数十人にしか発信は届いていないが、成功する「インフルエンサー」は数百万人に発信したコンテンツが届く。 無数のスクリーンの上で、インフルエンサーの表象が人々に語りかけている。

頭がおかしいが人を惹きつける魅力がある、という存在がどんどん活躍?しやすくなっている。

10年後の選挙はどうなっていることやら。