この記事はひぐらしの里「日暮里」周辺、またはその延長線上に住んでいて、徒歩・自転車で東京大学本郷キャンパスに通学・通勤をする人のための記事である。
本題に入る前に日暮里周辺の道事情について述べてみる。
日暮里に限らずその周辺に住んでいると、山手線の線路というものが山手線内と外を隔てる高い壁になっているのを痛感していることだろう。他のエリアは知らないけれども、上野から北と南で山手線の越えやすさは天と地ほど違う。
上野から南では線路は高架になっていてほぼすべての横道で通行可能なのに対して、上野より北では数えるほどしか通行可能な経路がない。見逃している道もあるかもしれないが、知っている限り上野~日暮里間で山手線をまたげる道は6本しか無かったと思う。しかもうち2本は階段になっている。
この理由としては、常磐線など上野発で北に向かう路線がすべてこのあたりでは並走していることがあげられる。日暮里駅のホームは実は12番線まであることからわかるように(うち1、2、5-8は欠番なので利用可能なのは6つ)このへんはものすごい数の線路がはしっている。「トレインミュージアム」という愛称すらついている下御隠殿橋のしたを走る線路はなんと14本。これが高い高い壁になっているのである。
そのおかげで、南千住に住んでいる頃から通学経路には悩まされてきた。もう本郷にうつってから二年半経つがいまだにこれだというルートが定まっていない。
そんなわけで、二年半の苦悩の成果を記してみたくなった。冒頭に挙げたようなひとがいれば参考にしてみて欲しい。
・候補1
言問通りルート。おそらく距離的には一番近い高速コースである。時間帯によっては最適なルート選択といってよいだろう。
しかし肝心の通学に使いたい朝の時間帯に交通量が多く自転車で走るのには向いていない。夕方、帰りに使うのはなかなかいいのだが…。徒歩の場合は歩道の狭いところが多いため時間帯にかかわらず良くない。正直あまりおすすめしないルートである。
猫にあうこともない。
・候補2
鶯谷駅南口のほうから上野公園に入るルートもあるが、大きな違いはない。 |
谷中霊園と上野公園を抜ける公道をほ使わないルート。難点は線路越えの際に階段を使わざるを得ない点だが、ここは自転車用スロープがあるのでまだまし。
しかし、そこさえクリアしてしまえば非常に快適でほぼ自動車と並走する道がない。また、墓地や公園内は比較的空気も清浄なので少し気分がいい。(といっても、トンキンの空気自体汚いのでたかが知れてる)
不忍池はなんでこんな遠回りをしているかというと、最短経路の道である不忍池弁財天を通って行くルートは砂利道のため自転車では通行しづらいから。徒歩の場合はそのまま突っ切れる。
階段があるということで、自転車のときはこのルートは一度も使ったことがなかったんだけれども、二ヶ月ほど前にこのルートを試してみたところ実は非常によいということが判明。これからはこれを重点的に試していきたい。
夕方になると公園内にはけっこうな数の猫が出現する。上野公園の猫は人馴れしているものがすくなく、あまり構ってくれはしないが…。
・候補3
エアブラシになっているあたりは気分に合わせてどうぞ。 |
谷中散策ルート。消防署の横の坂を抜けて谷中ゾーンに入り、根津の赤札堂がある交差点を目指す。このルートのいいところは、路地がたくさんあって毎日通学路を少しずつ変えながら散策気分で通学できる点である。また、交通量もそれほど多くないので言問通りを通るよりはストレスを感じることがない。
自転車通学を初めて一年近くたったころからこのルートが一番いいと思うようになったのだが、前述のように最近は候補2のほうに浮気している。
谷根千エリアといえば最近では都内でも有数の観光地になってきているけれども、毎日通っていたらさすがに飽きる。
このルートは結構猫に出会うし、また結構人馴れしているのも多い。餌を持っていればいいことあるかも?
結局のところどの経路がよいのか、という問には答えなんてないんだと思う。だからこそ試行錯誤して楽しんでいくことが必要なのではないだろうか。