X89dual os → X89win

結局10ドルの返金を受け入れ、Windows化は自分でやることにした。結果的には何ら問題なくうまくいき、CPUがわずかに劣るだけのX89winモドキになった。X89dual osのほうが安い(セラーによっては130ドル台からある)ので、Androidなんかイラネーヨという場合でもあえてdual osを買ってWindowsタブレット化するのもありだと思う。後になってやっぱAndroidも欲しいわとなったときも、本来のリカバリイメージを使えば危険がともなうBIOS書き換えなしでデュアルブート化可能だし。(OSの書き込みは何度失敗しようが構わないけど、BIOSの書き換えに失敗すると一切起動できなくなる。)

  

やり方としてはTeclast X89 Installation Guideに従う。これはX89dual osをリカバリーする手順だけれども、Steps for Android Flashingを飛ばしてSteps for Windows Installを参照すればおk。

用意するものはUSBメモリー二本、3口以上のUSBハブ、OTGケーブル、USBキーボード。USBメモリーはどんなに大容量のものを持っていようが二本用意する必要がある。

USBメモリーについては、一本はWinPEというWindowsを他のディスクからインストールするための単機能LiveOSのようなもの用で、こちらはFAT32でフォーマットする。FAT32じゃないとブート不可能らしい。こっちについては書き込む内容がたった160MBくらいしかないので、容量は1GBでも充分。ただしフォーマット時に"WinPE"という名前をつける必要がある。
もう一本はWindowsのイメージファイル用なのだが、このイメージファイルが1ファイルで4GBを超えるのでFAT32では扱えない。なのでNTFSでフォーマットする必要がある。当然こっちは5GB以上の容量が必要。こっちの名前はどうでもよい。
まぁ二本用意しなくても16GBとかのUSBメモリーをパーティション分けしてFAT32領域とNTFS領域両方作っちゃえばいいような気がするけど。(未検証)

X89win(E6ED)用のリカバリーファイルは以下のからダウンロードできるが、前回述べたようにこのステップが実は最難関。
http://dl.vmall.com/c0m1p70poh

で、ダウンロードしたWinPE-AECC.rarの中身はWinPEの方に展開する。
一方のイメージファイルのほうは、展開するとできる"images"というディレクトリごとWinPEじゃないほうのUSBメモリーに入れる。間違えて"images"の中身をUSBメモリーにコピーしてしまうとインストールができない。

ここまで準備ができたら、X89に付属のOTGケーブルをつけ、そこにキーボードと二本のUSBメモリーのつながったハブをつなぎ、Deleteキーを押しながら起動。
BIOSの設定画面でブート順を"WinPE"にしたUSBメモリーが最上位になるようにする。これでSave & Exitを選べばあとは全自動でインストールまで行われるので放置しておけばOK。インストールが終わったら、電源ボタン長押しで電源を切る。

次にキーボードだけをつないだ状態にして、再びBIOS設定に入る。今度はブート順を"Windows Boot Manager"が最上位になるようにしておく。ここを変えないとうまくWindowsが立ち上がらない。
これでインストールは終わり。当然中国語OSなので適当にがんばる。

成し遂げたぜ。


32GBのeMMCなのにのべ容量が小さいのは気になるけれども、他の機種でも同じくらいらしい。(参考: 8型Windowsタブレット 32GBと64GBモデルの空き容量について 32GBモデルは10GB以下)

初めて我が家にやってきたPCはVAIO PCV-L450というやつで、PenIII世代の600MHz Celeron+64MB RAM + 30GB HDDだった。当然それ以外の部分は格段に性能が高いしストレージだってアクセス速度は桁違いなわけだけれども、15年前に買ったのと同じディスク容量か~と思うと感慨深い。