米文化をまもろう

オートミールの「米化」というのが流行っているらしい。

現代の都市生活で米を炊くこと

この背景として、米は炊くのに1時間かかるのに比べオートミールの「米化」はレンジで10分程度で終わるという部分から、共働き世帯が増え夕食の準備に時間をかけられない現代の都市生活と米の相性の悪さという分析があり、なるほどなと思った。

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最近我が家では炊飯器から電気圧力鍋に変えた。電気圧力鍋といえば、角煮がすぐできるということが有名だが、炊飯にかかる時間は別に短くならないようで1時間かかる。

朝に仕込んでおいて帰り時間に合わせてつくるのも、かならず決まった時間に帰ることもできなければ難しい。 米が現代の食文化に合わないのはありそうな話に聞こえる。

米は炊飯器で炊かなければならないのか

しかし、米は鍋で炊くとすぐ炊ける。

マルタ島にいるときに自炊していたときに炊飯器を使わないで米を炊いていたのだが、それこそオートミールの米化とそうかわらない15分位で炊けることを学んだ。 もちろんヨーロッパなので土鍋でもなく、普通の鍋で、である。

水に漬けたりとか炊き終わってから蒸らしたりといったこだわりのひと手間は省いていたというのはあるけれども、炊飯器で炊いたものと変わらない美味しさ。 (ただし、僕は世間で言うおいしくたけたお米よりも固めのものが好きというのはある)

時代に合わなくなってきているのは、米というより炊飯器のほうではないだろうか。

(ただし、コーティングがない鍋でやるとすごい焦げ付いて洗うのが大変。)

米の意義

日本の農業で、米が占める割合は圧倒的である。

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この状況下で、米が食べられないようになっていく流れをそのまま放っておくのは食の安全保障という観点でも、産業の保護という点でもあまり好ましくないように思う。

米が炊きやすい鍋をつくろう

というわけで、農林水産省は米を炊きやすい(というか、炊いたあと洗いやすい)鍋をつくるか電子レンジで米が炊ける装備の開発に補助金を出したら良いと思う。