先日、あのMX-Revolutionの再来とも言われるマウス、"MX-Master"が発売された。ちょうど新しいマウスを買おうと思っていたということもあり、掃除機の買い替え(ヘッドがぶっこわれた)の下見をするついでにマウス売り場も覗いてきた。
一度電気屋で触ったことがあるくらい? |
MX-R発売当時は左右ボタンに縦方向のみホイールのマウスぐらいしか見たことなく、「戻る」・「進む」 ボタンやチルトホイールがついているマウスですら珍しかった。なので、このマウスはすごいと感じた。しかも左右対称な形状ではなく、大きく歪んだエルゴノミックな形状も珍しく、未来を感じさせた。
では、MX-Mはどうなのだろうか?
どうせ右手でしか使えないんだから、「右手で持つ」 前提で形状設計すればよかったのでは…? |
MX-Masterを実際に触ってみた感想としては、 凡庸なマウスという感じ。割り当て可能なボタンも少なく(組み込みのマウスジェスチャー機能があるらしいけど、ジェスチャー入力ってめんどくさくない?)ホイールだけはすごいと思ったけども、そこより優先すべきポイントがたくさんあるだろう。
そして何より、持ちにくい。親指側にこそ「エルゴノミックな」張り出しがあるけれども、マウスの設計上重視すべきは親指よりも薬指・小指の所在である。
初期のRazer Nagaは薬指・小指の当たる部分のアタッチメントをを個人の好みに合わせて交換できるようになるというこだわりようだったし、LogitechのG600は薬指で押すためのボタンが付いており、持ち心地も良くなりボタン数も増えるといいことずくめ。
一方のMX-Mは親指側の張り出しを除けばほぼ左右対称な形状をしており、まったく「エルゴノミック」じゃない。持ち心地としては、デスクトップPCを買ったらついてくる付属マウス並。高さ的にはかぶせ持ちしたくなる高さなんだけれども、かぶせ持ちできる形状じゃないのでつまみ持ちせざるを得ない。でもつまみ持ちするには重い…というガッカリプロダクツであった。
結論としては、「どうしてもホイールは高速スクロールホイールじゃないといけないんだ!」という人ぐらいにしか需要がないような気がする。
ついでに、MadcatzもMMO用マウスを出していたので触ってみた。
Madcatzのマウスはあまり欲しいと思ったことがない。 Madcatzはかぶせ持ち派を考慮してないよね |
名前もいつものMadcatzらしく「M.M.O. TE Tornament Edition Gaming Mouse」と中二病チックなものになっている。全17ボタンらしいので、ボタン数で言えばG600先生とそんなに変わらない。
ちなみに、親指側からみるとこうなる。
個人的には親指ボタンは押しやすい配置よりも整列された配置のほうが良いというのが持論。
というのも、人間ボタン割り当てを17個も20個も個別に覚えることはできないと思うからである。この量の割り当てを覚えるには、グループ化して記憶するほかない。
それにはG600やNagaシリーズのような規則正しい配置のほうが向いている。
仮にこいつの親指ボタン配置がマウスを握った時の親指の可動域を考慮して決まったものであり、各ボタンへのアクセスしやすさが圧倒的に優れていたとしてもこの配置では割り当てを覚えられないと感じる。実際にはキー配置もそんなに良くないのでなんらいいところがない。マウスの長さだけは変えることはできるようだけれども、R.A.T 9など今までのMadcatz製マウスほどカスタム性が高いわけでもなく、いいところがないなぁというのが正直な感想。
……と、検討を重ねて購入したのがこれ。
マウスを探しているといっても、 モバイル用のBTマウスを探してたのだ |
エレコムのCAPCLIPというもの。やっぱり、「小っちゃいって事は便利だねっ」