結論から言うと、我がNOKIA E6はなおすことができなかった。
いろいろとやったことを述べる前に、E6が陥ってしまった状況をまとめておく。
Gravityのα版をインストールしたらおかしくなったのは述べたが、具体的にはこういうことになった。
まず、最初のうちは起動はして、数十秒間は操作も可能だがすぐにフリーズして電源断という症状。これはまずいということでファクトリーリセットをかけたのだが、これがまずかったのかもしれない。
ファクトリーリセットをしても上記のような状況は変わらず、ならばもう一度、もう一度と何度もリセットをかけたのだが、これを繰り返す内に起動すらしなくなった。
NOKIA Tuneが途中で切れて異音を発し始めたり、画面は光らずずっとバイブレーターが振動したりしていた内に、結局最後には電源ボタンを押してもうんともすんともいわなくなった。
そういえば、PhoenixにはDead Phone Flashとかいう選択肢があったような…。これを使ってファームウェアを焼き直せばいいのでは?と思いついた。
しかし、これもうまくいかない。Dead Phone Flashとは、電源は入るがファームウェアが壊れて起動できない電話機のファームウェアを焼きなおすことであり、そもそも電源が入らない電話機には効かないのだ。
ここまで来ると、ソフトウェア的な問題ではなく内部のLSIがぶっ壊れたのではないかと思った。
そういえば、こいつは中に砂とか入りやすいし、そういうのが入り込んでおかしくなったのでは?と推測してみた。
となれば、早速分解して中をブロアーとかでキレイキレイにしてあげれば復活するんじゃないの?なーんて考えてみたのである。
サービスマニュアルにしたがってフロントパネルを外してみる。で、入り込んでいた砂を取ったりした。そして、そのまま試しに電源をつけてみた。
おお!起動するじゃないか!
タッチパネルもキーパッドも外してあるので操作はできない。そのため電源を落とすしかなかったのだが、これで問題解決か?
というわけで元に戻して再び電源をつけるのだが、今度はつかない。もしかしたらフロントパネルが壊れていて、それが原因なのかも…。
だったら、フロントパネルがない状態で電源をつけてファームを焼いてみたらどうなるだろうか。
フラッシュ完了 |
焼き終わったら、まずはフロントパネルなし状態で起動してみる。おお、Belle特有の起動音が鳴り、起動したではないか。
さて、フロントパネルを戻したらどうなるか…。
起動はした
しかし、操作は一切できないままフリーズし、電源が落ちる。…もう一度外してつけてみよう。
だが、今度はフロントパネルなしでもつかない。正確には、何度も繰り返せば6回に1回くらいはつくのだが、それだけだ。
どうやら、本格的に壊れてしまったようだ…。
どうして壊れてしまったのか。これははっきりしたことはいえないのだが、ダウングレードも何回もしてきてNANDが弱っていて、さらに追い打ちをかけるようにファクトリーリセットやらファーム書き込みを何度もしたせいでBoot領域のフラッシュメモリが電気的に壊れてしまったのではないかと推測している。
本来ここはそう何度も書き換えするところではない。そこに高頻度で書き込み書き込みをしていたら、壊れやすいのではないだろうか。
しかし、Gravityのインストールがどうしてトリガーとなったのか、これはまったくわからない。正直いくら書き換えをそんなしない領域だからとはいえ、最近のフラッシュメモリはそう簡単に壊れるものではないと思う。
原因は他のところにあるのかもしれない。というか、そうだろう。
このスタイルのスマートフォンは他にもいくつかあるが、Brackberryはキャリアの問題で使えない(うちはJ-phoneのときからSoftbank一筋。実際海外スマートフォンを使うならSoftbankが一番。)し、Defy Proは買いにくいし、その他AndroidでQWERTYな奴はいくつかあるけどどれも微妙。今更E71,E63,E72なんかはちょっとね…。
なんだかんだ、E6-00はこのスタイル(前面QWERTY機)では現状ベストだろう。
こんな怪しげなAndroidで前面QWERTYのも見つけたが、GPS,WLANなしなんて使い物にならないし。(このAbo A810、WCDMA 2100いけるらしいので、メール専用機とかなら意外と使えないこともないかもしれないが。)
性能はデュアルコアだクアッドコアだ言っている最新スマートフォンには天と地ほどの差があるが、「手に馴染む」感覚では、iPhone 4Sよりはるかに上だった。
まぁ、壊れてしまったのはしょうがない。しばらくはiPhoneで我慢しつつ、機会があればもう一度E6を買おうかなと思っている。
そして、その時は絶対にGravityは入れない!