ChatGPTをもう一人の自分にしたい(2)埋め込みの成果確認

前の記事で、ChatGPTに対して自分のブログを学習(というとちょっと違うんだけど)させることができた。

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普通のChatGPTと、未来世紀アラカワの直近2~3年分の記事を学習させた「未来世紀アラカワGPT」に対していくつか同じ質問を投げかけ答えの違いを見てみた。

問答集

Q.「感情の地政学」という本の内容について教えてください。

ノーマルChatGPTの答え

「感情の地政学」は、1960年代にアメリカの政治学者ロバート・C・カッシンが提唱した概念で、国際政治や国際関係における感情と心理的要因の役割を探究するための理論的なアプローチです。この概念は、政治的な決定や行動に感情が与える影響を分析し、国際関係における感情の要因を理解するための枠組みを提供します。

「感情の地政学」に関する具体的な本のタイトルはありませんが、この概念は多くの政治学者や国際関係専門家によって研究され、議論されています。以下は、感情の地政学に関する一般的なアイデアと概念のいくつかです:

  1. 国際関係における感情の役割:感情は国際政治において重要な役割を果たすことがあります。例えば、国際的な対立や紛争の解決において、感情的な要因が交渉や決定に影響を与えることがあります。

  2. ナショナリズムと感情:ナショナリズムやアイデンティティに関連する感情は、国際政治における重要な要因です。感情的な結びつきや誇りは、国家間の対立や協力に影響を与えることがあります。

  3. リーダーシップと感情:国際政治において、指導者の感情や情熱は政策の方向性や外交の進展に影響を与えることがあります。感情的なリーダーシップスタイルは、国際的な対話や交渉に影響を及ぼす可能性があります。

  4. メディアと感情操作:メディアの役割も感情の地政学に関連しており、メディアが情報を伝える際に感情的な要素を強調することで、国際関係における感情を形成することがあります。

感情の地政学は、国際政治や国際関係の分野で感情と心理的要因の影響を理解するための興味深い視点を提供します。この概念に基づいた研究や論文は、国際政治の理解を深めるのに役立つでしょう。

未来世紀アラカワGPTの答え

「感情の地政学」という本は、著者ドミニク・モイジによって書かれた国際政治に関する書籍です。この本では、世界の各地域の行動 原理を支配的な感情で説明しようとする試みがなされています。

著者は、旧西側(日本を除く)、アラブ・イスラム圏、アジア(日本を除く、特に中国とインド)の3つの地域を取り上げ、それぞれの地域における支配的な感情を恐怖、屈辱、希望と関連付けています。

例えば、アメリカは恐怖の文化にとらわれており、17世紀の魔女狩りから9.11テロ事件まで恐れの文化が根付いているとされています。一方、ヨーロッパは移民などの「他者」に対して怯え、アメリカとは対立する恐れの文化を共有しつつも、足並みが揃っていないとされています。また、アラブ・イスラム世界は西洋世界への歴史的な屈辱から屈辱の文化に揺れており、中国とインドを中心としたアジアは急激な経済成長によって希望の文化に覆われているとされています。

このように、著者は地域と支配的な感情を結びつけることで、これからの世界をどう形作るのかを考察しています。また、2025年の世界情勢を「恐れ」と「希望」のどちらが支配するのかについても議論しています。

ただし、この本の内容については、区分けの仕方が明確でなかったり、分析について疑問が残るという意見もあります。感情と地政学を結びつけるという試みは新しいものであるかもしれませんが、分析のセンスには改善の余地があると考えられています。

これは、ChatGPTが知識として知らない情報が、ブログを学習させた方だと知識として持っている。

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この記事の内容を受け売りで紹介してくれた。

もう一個同じような質問をしてみた。

Q. LUUPとShareroの違いを教えてください

ノーマルChatGPTの答え

残念ながら、私の知識のカットオフ日(2021年9月)までに、LUUPとShareroに関する情報はありません。これらの用語やプラットフォームが新しいものであるか、特定のコンテキストや業界に関連している場合、それについての情報は私の知識に含まれていない可能性があります。

詳細な情報を提供するには、LUUPとShareroに関する具体的なコンテキストや説明が必要です。それに基づいて、これらの用語やプラットフォームの違いについて詳しく説明できるでしょう。お手伝いできることがあれば、詳細な情報を提供していただければ幸いです。

未来世紀アラカワGPTの答え

LUUPとShaeroは、どちらもシェアモビリティサービスを提供している企業ですが、いくつかの違いがあります。

  1. 車種と最高速度: LUUPは電動キックボードを提供しており、最高時速は15kmです。一方、Shaeroは電動バイクを提供しており、最高時速は30kmです。LUUPはキックボードのため、自転車よりも速度は遅いですが、ゆるい感じの乗り心地があります。Shaeroはバイクのため、より速いスピードで移動できますが、都市部のシェアモビリティには向いていないかもしれません。

  2. 料金体系: LUUPの料金は、ライド基本料金が50円(税込)で、時間料金は1分あたり15円(税込)です。一方、Shaeroは15分200円で、2.5時間を超えると2,000円/24時間乗り放題に自動で切り替わります。また、30DAYSプランという20,000円/30日間乗り放題のプランもあります。単純に料金だけを比較すると、LUUPのほうが高いですが、実質的にはShaeroのほうが高くなる可能性があります。

  3. ステーションの充実度: LUUPはステーションがふんだんにあるため、移動する際に使うことができます。例えば、上野から浅草まで乗って浅草のステーションに返却し、浅草のステーションからスカイツリーまで乗って押上のステーションに返却するなど、移動に便利です。一方、Shaeroはステーションの充実度がLUUPに比べて低いため、借りたらその日の用が全部終わるまで借りっぱなしになる可能性があります。

これらはLUUPとShaeroの主な違いですが、利用目的や利用状況によってどちらが適しているかは異なる場合があります。料金や利便性、乗り心地などを考慮して、自身のニーズに合ったサービスを選ぶことが重要です。

以下の記事の情報をきれいにまとめてくれている。

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やっぱり、ChatGPTが知らない「知識」を与えるのはうまくできている様子。 また、「ゆるい感じの乗り心地」といった表現はオリジナルの記事にはないがなんか言いそうな気がする。

一方で、次のような質問。

Q. NFTはどんな時に役に立ちますか?

ノーマルChatGPTの答え

NFT(Non-Fungible Token、非代替性トークン)は、デジタルアセットを一意に識別し、所有権を確立するためのブロックチェーン技術を利用したデジタルトークンです。NFTはさまざまな用途で役立つことがありますが、以下にいくつかの主要な用途を示します。

  1. アーティストとクリエイターの収益化:NFTはアーティスト、音楽家、作家、デザイナーなどのクリエイターに、自分のデジタルコンテンツや作品を販売し、収益を得る機会を提供します。これにより、クリエイターは中間業者を排除し、直接ファンとコンテンツを共有することができます。

  2. 資産の証明と所有権の移転:NFTは、不動産、芸術品、コレクション品などの物理的な資産やデジタルコンテンツの所有権を確立し、転送するために使用できます。これにより、資産の履歴と正当な所有者が簡単に確認できます。

  3. ゲームと仮想世界:NFTはゲーム内のデジタルアイテムや仮想世界での土地、キャラクター、アイテムの一意な所有権を提供します。プレイヤーはこれらのNFTを購入、売却、トレードでき、ゲーム内外で収益を得ることができます。

  4. コレクションと投資:NFTは、デジタルアート、コレクタブル、エンターテイメント関連のアセットを収集および投資するための手段として利用されています。これらのNFTは将来的に価値が上昇する可能性があり、投資家にとって興味深い資産となることがあります。

  5. インタラクティブなエクスペリエンス:一部のNFTは、所有者に対して特別なアクセス権やプレミアムコンテンツへのアクセスを提供するために使用されます。これにより、コミュニティの一員として特典を受け取ることができる独自の体験が可能となります。

ただし、NFTにはリスクも存在します。価格の大幅な変動や詐欺などがあるため、購入や取引を行う際には慎重に検討することが重要です。また、法的および著作権関連の問題にも留意する必要があります。NFTの使用に関しては、個々の状況に応じて注意深く検討することが大切です。

未来世紀アラカワGPTの答え

NFT(Non-fungible token)は、ブロックチェーン技術によって認証されたデジタル資産であり、所有権や一意性を表すことができます。NFTは以下のような場面で役に立つことがあります。

  1. アートやクリエイティブ業界: NFTはデジタルアートや音楽、映画などのクリエイティブ作品の所有権を確立し、著作権の保護や作品の価値を証明するために使用されます。また、アーティストはNFTを通じて作品を直接販売し、収益を得ることができます。

  2. スポーツ業界: NFTはスポーツカードや選手のコレクションアイテムとして使用され、ファンに販売されます。これにより、ファンは限定的なアイテムを所有し、選手やチームをサポートすることができます。

  3. ゲーム業界: NFTはゲーム内のデジタルアイテムやキャラクターの所有権を確立し、プレイヤーがアイテムを取引したり、他のプレイヤーとの交換を行ったりすることができます。また、NFTを使用することで、ゲーム内のアイテムやキャラクターの価値を保護し、偽造や不正な取引を防ぐことができます。

  4. 不動産業界: NFTは不動産の所有権を表すために使用されることがあります。不動産のNFT化により、不動産の取引や賃貸契約の効率化、所有権の確立、トランスペアレンシーの向上が期待されます。

5. 旅行やイベント予約: NFTを使用することで、旅行やイベントのチケットや宿泊権の所有権を確立し、転売や不正な取引を防ぐことができます。また、NFTを使用することで、予約管理や座席の確保などのプロセスを効率化することができます。

これらは一部の例ですが、NFTはデジタル資産の所有権や一意性を確立するための新たな手段として、さまざまな業界で役に立つことが期待されています。

確かに「旅行やイベントのチケットや宿泊権の所有権」に使えるのでは、というのは自分のブログで書いた内容が拾われているのだが、、僕の立場としては1,2,3,4みたいな用途にNFTが使えるというのは欺瞞だと思っているくらいだ。

k5trismegistus.me

なんとなく、世間一般の意見に対して「未来世紀アラカワの筆者」がどう考えているかではなく、「世間一般の筆者」の追加分として「未来世紀アラカワの作者」の意見も取り入れているという扱いになっている気がする。 プロンプトでは「未来世紀アラカワの筆者」として答えてください、と命令しているのだが。

考察の前に理論

自分でとりあえず触ってみて上記のようなことを見つつ、、理論的なことも学習中。

書籍でChatGPTで調べると「ChatGPT仕事術」みたいなものばかり出てきてしまうし、大学院を卒業してもう7年の自分にはChatGPTの論文自体にいきなりアタックする素養も失われている。

ちょうどいい解説はないものかと思っていたら、「ChatGPTの頭の中」という、MathematicaのWolframさんが書いた本を見つけた。

これを読みながらLLMの原理について勉強中なので、自分で触ってみた成果と比べながら、LLMの得意不得意について次の記事では考えてみたい。