ドライバの入れ方は前回紹介したので、今回は使用感について詳しく。
まず、最初にはっきりと言ってしまうが、フィット感は悪化する。
とはいえもとのコントローラーが史上最強、空前絶後、天地無用のフィット感を誇る箱コンなので、持ちやすいことは持ちやすいのだが。
箱コンはかぶせ持ち、デュアルショックはつまみ持ちに適したコントローラーであるというのが持論なのだが、ChatPadはかぶせ持ちを邪魔してくれる。
裏側 |
写真の通り、箱コン本体とChatPadはシームレスに繋がっておらず、段差がある。
ちょうどこの段差がコントローラーをかぶせ持ちしたときに薬指と小指に当たり、なんだか収まりが悪い。
表側 |
また、表側も出っ張っている。正式名称は知らないが親指の付け根周辺の膨らんでいる部分、ここがこの段差に当たってしまう。
出っ張っていなければフィット感は保たれるがタイピングがしにくくなるかもしれない。ChatPadはタイピングをするための拡張機器なのだからタイピング性能を優先させたのかもしれないが、そこはフィット感優先でよかったのになぁ、と思う。
でも、この状態でもDualShock系列に比べたら持ちやすいと思う。かぶせ持ち派に向けたコントローラーとしてはセガサターンのマルチコントローラーやドリームキャストコントローラーくらいしか思い浮かばないのだが、PS系列向けに作ろうとしたサードはないのだろうか。
だいたい見た目で想像つくとおもうが、かなり重い。電池パックは専用のではなく単三用電池ケースにエネループを入れて運用しているのだが、手持ちの7インチタブレットより重い。
はかってみると350グラムほどだった。
DualShock3よりSIXAXISがイイという人もいるように、コントローラーは軽い方がいい。マウスの場合は軽すぎると精密動作ができなくなるが、コントローラーは軽ければ軽いほどいい。
振動機能はいらないし(どうせドライバ的に使えないしね)振動を省いた軽量版もあっていいと思うのだけれども。
ということを考えていくと、実はこっちにキーボードをつけたほうがよかったのでは?と思ってしまった。(↑参照)
コントローラーの上側にキーボードがあると思って親指を伸ばしてみるとわかるが、このキーボードの付け方は結構無理がある。打鍵するにはコントローラーから手を浮かせて親指を突き出さないといけない。
なんだけど、コントローラーに取り付けるキーボードの使用頻度はそうそう高くない。あくまでオマケだ。
ということを考えれば、キーボードのほうが多少使いにくくてもコントローラーの使用感に悪影響が出ないほうが大事なんじゃないかと。
無論PCで使おうと考えればキーボードの使用頻度が高くなるのでこの付け方はあきらかに不便だが、「コンシューマ機のキーボード」という点で考えたら6:4くらいでPS3のワイヤレスキーパッドのほうが優っている気がする。
割りと批判的になってしまったが、事実箱コンの素晴らしさを損ねている出来なのだ。
それほど台数が出る周辺機器でもないだろうし、そんな力を入れて開発できなかったのだろうか。
まぁでも、だったら出さねぇよ!なんて言われても困るし、この程度のクオリティが消費側の満足と開発側の予算との落とし所なんだろうな、と思えば納得できる出来。
このままいくとXBOX Oneでコンシューマーゲーム機からマイクロソフト撤退!となりそうなのだが、最後に面白い周辺機器が出ることを期待してます。