今週読んでいた本
差異と欲望―ブルデュー『ディスタンクシオン』を読む
- 作者: 石井洋二郎
- 出版社/メーカー: 藤原書店
- 発売日: 1993/11/01
- メディア: 単行本
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先週から読んでいるけど、半分超えたので少し感想を。
「欲望」について考えるに際して、ボードリヤールの『消費社会の神話と構造』に代表される消費社会論と別の軸を与えてくれた。
消費社会論的な考え方は、同質な集団のなかでどう自分を位置づけるかを、ディスタンクシオン論は社会階級のなかでどう自分を位置づけるかに注目している。前者は横方向の軸、後者は縦方向の軸を与えてくれる。
今週知ったこと
アダルトビデオ業界は保守的
勤務先のグループ会社のまとめサイトより。
AVだからこそかもしれません。たとえば、デパートの店員さんが仕事でミスをしても捕まることはそうありません。でもAV業界で過ちを犯すと一発で捕まってしまことすらある。だから、銀行員のような慎重な性分の人が必要になるんですね。
これ、「暇と退屈の倫理学」で紹介されている「定住革命」と同じ系統のショック。
- 作者: 國分功一郎
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2015/03/07
- メディア: 単行本
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社会の周縁にある業界には、「まっとうな世界で生きていけないような変わった人たち」がいるのだろうという勝手な先入観をもっていたけれども、周縁部だからこそ中央に目をつけられないようにしないといけないという。
(11/26)