マルタで知った文化の違いについて

マルタで知り合った外国人たちとの会話で垣間見えた文化の違いについて。小さな内容を雑多にまとめてみました。

あくまで、現地で知り合った個人の意見が中心なので、ここに書いてあることが現地でのコンセンサスだ!というわけではないことに注意。

それ日本と逆!?文化の違い習慣のちがい(全6巻セット)

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2019年のマルタ短期留学に関する記事はこちら↓

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ヨーロッパ各国、信心深さのイメージ

24歳のポーランド人アレックスいわく、ヨーロッパで信心深い国といえば「マルタ、イタリア、ルーマニア、ポーランド、スペイン、ポルトガル」とのこと。ルーマニアを除くとすべてカトリック。

以外なのがルーマニアとポーランド。チェコやハンガリーの人は「共産主義時代のおかげでみんな宗教に関心を失ったのよ」みたいなことを言っていたんだけど、ポーランドやルーマニアはそうではないらしい。

ちなみに、カトリックが強い国は祝日が多い傾向があるそうで、そこだけは他の国の人から憧れられるらしい。

イースター

クリスマス、バレンタインに続いて日本に輸入されようとしているイースター。とはいえプレゼントを渡す日とわかりやすく要約できるクリスマスやバレンタインと違っていまいち流行っていない。

アレックスも、イースターって何をするもの?と聞いてみると「説明がむずかしい…」と詰まっていた。

そして、同じくらいの年代のコロンビア人は「うちの国もカトリックだけど、みんなイースターはよくわかってないから廃れ始めているよ」とのこと。

ポーランドの戦後感情

ワルシャワの街は90%ドイツによって破壊されたとか、第二次世界大戦でもっとも被害が大きかったと言ってもよさそうなポーランドだけど、現在の国民感情としてドイツやロシアに対してどうこうというのはあまりないらしい。 過去は変えられないし、今はうまくいってるからいいんじゃい?みたいな感じ。まぁ語学学校なので若い子が多く、戦争も共産主義も経験していない世代だからなのかもしれない。

逆にドイツのティーンエイジャーだったサイモンという子が、「NOKIAってどこのメーカーだっけ?まぁでもヨーロッパは戦争中ほぼドイツに占領されてたしドイツの会社って言ってもいいよね笑」みたいな冗談を言っていたので第二次世界大戦に関する話題のタブーみたいなのは薄れてきているのかもしれない。

ただ、「世界一女性が可愛いのはポーランド。ドイツ女は芋みたいなのしかいない(意訳)」と、あるポーランド人の女の子が言っていた。

EUについて

EUができたおかげで、各国民「らしさ」というのは失われてきているというのは共通認識であるようだった。

特にマルタは加盟してから日が浅いので記憶が新しいらしく、マルタ人の先生は「マルタはEUに入ってからより『ヨーロッパ的』になってしまった、、、人種差別を目にする機会が増えた」と嘆いていた。

食文化について

以前オーストリアに行ったときも町中イタリアンだらけだなぁと思っていたけれども、事実ヨーロッパ中各国伝統料理はどんどん食べなくなってパスタが猛威を奮っているようだ。

40歳くらいのスイス人男性ロジャーは、子供の頃母親が作ってくれる料理は毎日のようにパスタだったと言っていた。どこの国の人も、その国の伝統料理を食べる回数が減ってそのかわりパスタを食べるようになったと。 小麦粉を多く食べる代わりに、その弊害も認識しているようでグルテンフリー麺を目にする機会は多い。

一方でヴィーガニズムやベジタリアンは中東欧では日本と同じようにまだメジャーではないようで、食に対する健康意識もあまり高くないように感じる。

ヨーロッパではスペインなど一部を除いてタコを食べる国は少ないという話だったけど、最近はそうでもないらしい。よく出てくるアレックスも、自分の祖父母世代はタコはおろか海産物ほとんど食べないけど、自分たち世代は普通に食べるよと言っていた。

喫煙について

特に西ヨーロッパから来た人々の喫煙率が高い。統計データをもらったわけじゃないけど、フランス人のおじさんの実感としては今は若いほうがよく吸うとのこと。 事実、東欧のほうが西欧よりも国民全体の喫煙率は高いはずなのだが、語学学校で見る範囲だと西欧のほうがバカスカ吸っているのに対して東欧で吸っている人はほぼいない。 また南米から来ている人も低い。35歳のブラジル人医師いわく自分の父親世代だとタバコをすっているのがかっこいいというイメージが合ったけど、自分たちの世代だとタバコはかっこ悪いという認識だとのこと。その人に限らず、喫煙している南米の人はいなかったように思う。

南米や東欧の所得水準を考えると、そこらへんからマルタに語学留学に来られるというのは結構なエリート階級といういうことになる。日本でも高学歴・高所得のほうが喫煙率が低くなるけど、それと同じことが言えるのではないだろうか。

一方で所得水準の高いスイスやフランスから来ている側は、幅広い社会階層からマルタに来ていると思われ、各地の実勢よりも偏った分布でマルタにおける○○人の喫煙率が観測できるのだと思う。

ちなみにチュニジアはやばい。電車の中や博物館の中でも吸う。

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