2020年、ロシア語を勉強するはずだった。
結局のところ、アルファベットを覚えたくらいで中断してしまっているのだが、、この時にロシア語を勉強しようと思った理由、これからロシアの世界における存在感は再び高まるだろうという予感は当たっていたなと思う。ただし、あまり良くない形で。。。
緩衝地帯を欲しているのか
一般に言われるような、旧東側諸国もどんどんNATOに取り込まれていって、「敵対」勢力が隣にいるようになることを恐れている。だからウクライナのNATO加盟を絶対に避けたい、というのはどうなのだろうか。 将来、世界恐慌が起きたら西側諸国も綺麗事を言ってられなくなる=西側諸国も力による現状変更をし始めるかもしれないという達観があるのかもしれないなと思いつつ、今のNATOが攻撃的な組織ではないというのは流石にわかっているのではないかと思う。 しかし、ウクライナはロシアと対抗するためにNATOに縋ろうとしている、NATOよりも反ロシア的である。
ロシアの事情
ロシアは軍事的には存在感はあるけれども、経済的にはかつての第二世界のリーダーだった時代は遥か昔。 他の国に誇れるのはエネルギー資源のみという状況。
その中で、ガスプロムのシェアは落ちているらしいし、ヨーロッパ諸国もロシア依存度を下げようと中東からトルコ経由のパイプライン「ナブッコ」を建設しようとしているなど、ロシアの天然ガスは競争にさらされようとしつつある。 中国は新しい供給元を探している中、ロシア側がヨーロッパ市場に対して依存する度合いはむしろ高まっている。
その中で、ウクライナという不安分子に依存しているパイプラインはいつ止まってもおかしくないという現状は極めて好ましくない状況であるといえる。
ノルドストリーム2やサウスストリームといった新しい販路も開拓しているが、ウクライナ経由のパイプラインは単独のパイプラインとしては最大であり続ける。
すでにNATOにいる国を滅ぼしたい訳ではなく、むしろロシアはそれらの国には天然ガスを買ってもらわないと自国民を食わせることはできない。その上で、ロシアに対して対抗心を顕にするウクライナは非常に厄介な目の上のたんこぶなのだろう。 そして、それはNATO諸国にも言えて、ドイツなんかは正直、ウクライナがロシアに併合されることよりも天然ガスが止まる方が困るというのが本音というところではないだろうか。
なんとしても平和理に解決して欲しいものだが、ノルドストリーム2を止めるとかは逆効果でむしろウクライナ経由じゃないパイプラインを作ろうという方がロシアとしてもウクライナに圧力をかける理由がなくなるのではないだろうか。 日本も、サハリンから北海道にパイプラインを伸ばそうよという提案をしてみることで、文字通りガス抜きにならないだろうか。
まぁ、素人考えだけど。