日暮里のチュニジア料理「クスクス」に復活してほしい!

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今週のお題「復活してほしいもの」

日暮里に、クスクスというレストランがあった。 チュニジア料理レストラン。

このレストランが、残念ながら昨年なくなってしまった。

arakawa-story.com

クスクスの思い出

このお店に初めて訪れたのは、知ってからはだいぶあとになる。 クスクスが美味しいのかも知らず、個室ビデオ店などが入居する雑居ビルの中にあり入りづらかったのを覚えている。 なので初めて知ってから数年、気になるけど入らないという場所であった。

大学を卒業して大学院に入り、そろそろ好き勝手な時間の使い方ができなくなるという切迫感があったのだろうか、学生時代の末期に妙に「新しいこと」をしたくなる時期があった。 その新しいことの一つが、クスクスに行くことであった。

2016年に家の周りのレストランについて書いた記事があるがここには記述がない。

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この時点ですでに行ったことがあれば間違いなく書いていたはずだ。 つまり、2016年1月に上記記事を書いてから大学院卒業(2016年3月)の間に初めて行ったことになる。

チュニジア料理の魅力

チュニジア料理は以外なことにまったく目新しい味というわけではなく、割と食べ慣れたイタリア料理にスパイスが効いたものというイメージだ。 チュニジアはアフリカ大陸の国だけれども、地中海に面しており食材も調理法も地中海世界の味というわけだ。

ニンニクの効いたにんじんサラダ「オメックホリア」、魚介のクスクス「クスクスロワイヤル」がおすすめメニューだった。

初めて訪れてからは結構頻繁なペースでいくようになり、日暮里に友人が来たらだいたい食事はクスクスだった。 その後、実際にチュニジアに行く機会もあり現地のレストランでもクスクスロワイヤルを食べたのだが、まさしくこの味。 日本人向けにアレンジしてとかではなく、素でチュニジア料理は美味しい。

扉は開ける必要がある

マルタで知り合ったキコ(スイス在住のモンテネグロ人。小学校教師で、スイスの薬物汚染について深刻な顔で語るくせにマルタのクラブでMDMAをやっていた)に突然「マルタ最後の思い出にアフリカに行かないか」と誘われ迷ったとき、行くという決断をしたのは、「チュニジアでクスクスを食べてみたい」というのが割合として大きかった。 その結果チュニジアに行き、いろいろなインスピレーションを受けてきた。

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つまり、学生時代気になるが雑居ビルに入っているレストランに入るという小さな勇気の結果が、より大きな勇気が必要な決断に踏み切れたのだ。 あたらしいことをはじめることで、将来もっとあたらしいことにチャレンジできるようになる。

そんなこともあり、単においしかったなという記憶だけでなく、自分で新たな人生の扉を開くことのよさに気づけたきっかけになったレストランと言っても過言じゃない。

店員のみなさんが、新天地で元気にやっていることを祈るばかりだ。