最近よくみるこういうの。
感性は人それぞれだと思うけど、別にロゴがついてるだけでかっこよくもなんともなくないですか?
このブランド、出す商品全部がこういうロゴがついてるだけじゃないみたいなんだけど、 僕にはロゴがついてるだけのただのパーカー/Tシャツ/etc...にしか見えない物が多い。
ボッテガ・ヴェネタのイントレチャートとかヴェルサーチのグレカ模様とか、ちょっとジャンルはそれるけどアルファ・ロメオの盾形グリルとかそのブランドを象徴するものがあるというのは良いと思う。というか今挙げた3つは僕が好きなものです。別に好きじゃないものからでもあげてみると、BMWのキドニーグリルやルイ・ヴィトンのモノグラムなんかもそうか。
でもこういうのって、長い時間ずっと同じスタイルを守り続けてきて、その成果としてそのブランドのアイコンになったものである。別に皮をあみあみする行為は「ボッテガ・ヴェネタ」という音や綴とは全く関係ない。でも、ずっとそれを使い続けてきたから、いつのまにか「ボッテガ・ヴェネタ」の名とイントレチャートは結びついたのである。
本来ブランド品が物自体の使用価値よりもはるかに大きな付加価値を持つのは、そういうふうにして築き上げてきた世界観をまとっているからであり、価値がモノそれ自体に閉じていないからである。その一方で、そのモノもまた新しくその世界観を支えていく、、。(※)本来そういうものであると思う。
でも、最初に上げたようなやつはどうですか?ただロゴがついているだけ。こんなもの、何も背後に感じさせるものがないじゃないですか。こんなものがありがたがられている現代は本気で異常だと思う。
僕は有楽町駅から東銀座のほうにあるビルに通勤しているので、通勤経路やお昼ご飯を食べに行くあたりにブティックがたくさん存在している。というわけで展示品を眺めたりしながら歩いている。
そこで思うんだけど、いわゆるハイブランドと呼ばれているようなブランドでも、前述したSupremeのようなロゴつけただけただの○○を見かける。
LANVINとか
LOEWEとか。
これら、何らそのブランドの築き上げてきた世界観にマッチしてないような気がするんだけどどうだろうか。DOLCE&GABBANAとかのコレクションを見ると、(ほしいとは思わないけど)統一感があるなという感じはするんだけど上に出したようなやつら、完全に浮いている。
着ることによって、あの人はそのブランドが好きなんだなor金持ってるんだな、と周りの人にわからせることはできるけれどもそれ以上のものが何もない。(ロゴ部分だけだけど)世界観をまとってはいるが、支えることはない。ただ過去作り上げてきたものを切り売りしているだけに見える。
今はまだ過去の遺産があるから、そのブランドだったら買っちゃうみたいな信者や金持ってるぞアピールをしたいだけの人たちに対しては売れるかもしれないけれども、切り売りばかりを続けていたらいつの間にか過去の遺産は忘れ去られてしまうだろう。
「○○ってあれでしょ?いろんなものにただロゴを貼り付けて高く売ってるだけのところ。」いつの間にかそういうにイメージが変わってしまうんじゃないか。
※ふと気がついたんだけど、「ファイト・クラブ」に出てくるような「個人が死んでも共同体が生き続ける」という思想はブランドの存在と通じるものがあるような気がする。
- 発売日: 2014/11/15
- メディア: Prime Video
- この商品を含むブログ (2件) を見る