あけましておめでとうございます。2024年に入っちゃいましたが、2023年の振り返りを一つ。 今回は仕事中心に考えてみた。
今自分がいる会社は、絶賛事業の転換中。ということもあって今までいた人が抜けて新しい人を迎えることもあった年だった。 人数自体は増えたのだが、抜けたのがフルタイムだった人でで増えたのがパートタイムの人ということもあり、組織が拡大したとは言いづらい。けれども組織としてスキルの多様性は増えたんじゃないかと思う。
プロダクトマネージャーとして
これまでの経緯から、リード顧客にはかなり不思議な経緯でプロダクトが何ができるものなのかお互いよくわかっていないまま受注ができていたというラッキーな状況であったが、、、。
2023年はプロダクトがなんなのか?を会社内部ではかなり整理が進められた。 その上で、リード顧客の人たちに何が自分たちのプロダクトであるかは半分くらい伝わったかなというところと、プロダクトが何であるかわかった上で、UXの改善プロセスを回し始められるようになってきた。
UX改善には業務委託のデザイナーの人が関わってきていた。最初はUIレベルでは改善提案を貰えていたが、それより上位のレベルではどうもコミュニケーションが噛み合っていなかった。 そこで杓子定規にフレームワークを使うように強制してみた。フレームワークに書くべきことがフレームワーク名を調べれば出てくるのでこちらが期待するアウトプットの型をゼロから説明しなくて済むのが良かった。 「フレームワーク」は自分の頭を整理するだけでなく、相手に仕事のアウトプットの形式を指定するのにいいんだなというのがわかったことだ。
それ以降、社内でもアルバイトの人と話すときもなるべく既存のフレームワークを使い、「わからなかったらフレームワーク名でググってね」という指示を出すようにしている。 仕事の形式面の説明を省略できるので
よく使うのは - BOSCAR(全般) - サービスブループリント(主にUXデザイナーとの会話) - バリュープロポジションキャンバス(主に企画との会話)
役に立った書籍:
プロダクト・レッド・グロース
コンセプトの教科書
エンジニアリングマネージャーとして
2023年一番上手くいったかなというのはここで、業務委託のエンジニアと学生アルバイト(インターン)をチームとして機能するようにまずまずうまく導けたのではないかと。
元々、プログラミングができるインターン生を抱える慣習はあったのだが、基本的には同時期の在籍は基本的に1名でその人が卒業するタイミングで次の人を紹介してもらっていた。 ある程度助けにはなっていたが、一人で仕事を完結できる(≒マージ可能なプルリクを作れる)まで育った人はいなかったというのが実態。 迎え入れる側も忙しく、ふったタスクも早くマージしなければならんので「最後の仕上げはやっとくから!ありがとう!」と、仕事を仕上げる経験をさせられなかったのが原因の一つだったと思う。
2023年からはこれを改めた。一人がある程度育ってきたところで後輩を紹介してもらい、一気に4人まで人数を増やしてみたのだが、これがヒッジョーに良かった。
インターン同士で教えあったり、困った時に一緒に考えてもらうことでインターンに対して社員が面倒を見る時間を減らしつつもインターンが悩んだまま固まっている時間をなくせるような体制をとった。
具体的にはオンボーディングプロセスの中では先輩インターンが後輩を指導するというのと同じロールの先輩後輩は同じシフトに入るというのをルール化した。 先輩側は新しいロールの勉強をさせつつ後輩の相談に答える、というようにすると、サーバーサイドがある程度書けるようになった先輩に対してはフロントエンドを勉強してもらいつつサーバーサイドの開発を後輩に教えてもらうというようにするようなイメージ。 数ヶ月もすると、フロントエンドとサーバーサイド両側にまたがるプロジェクトをインターン生のチームだけで完結できるようになっていた。 ※一昨年にインターン生を迎え入れるために最初にやってもらう教材を整備しオンボーディングできるようにしていた
過去同じ大学・研究室から人を迎え入れていたがここまで育ってきてはいなかったので、育成の力だと自画自賛。
営業として
これまではプロダクトが十分に説明できない状況でポテンシャル採用みたいな感じの売り上げが多かったのだが、今年は明確にこれができるので買いませんか?という営業で一件の受注ができた。
売っているのがSaaSに徐々に寄ってきているということもあり、営業プロセスからこれを準備してもらうとこれができるようになりますというのを整理しておくことが求められる。
というわけで顧客が何ができるのか?何まではサポートとして提供していくのか?が明確になっている必要があるのだが、カスタマーサクセスの解説本が役に立った。
役にたった書籍:
カスタマーサクセス実行戦略
エンジニアとして
「エンジニアリングマネージャーとして」の項目で述べたように2023年はプログラムを書く開発は多くをチームに任せることができた。
今年の経験としては、「営業として」取り組んでいる案件の裏面として、AWSのインフラ面でエンタープライズの顧客の求めるセキュリティ基準に合わせてインフラ面の見直しを行なったのが新しい経験だろうか。
Amazon GuardDuty様様という感じだ。あとはMalware ProtectionがS3にも対応してくれたら最高なんだけど。