「絵本の国のアリス」
入っている交流サークル?的なものの送別会でここに行ってきた。(送別する人と初対面だったんだけど笑)
実は数年前にもこの系列には行ったことがある。新宿駅をまたいで反対側だったが、そっちは「魔法の国のアリス」だった。
運営しているダイヤモンドダイニングのトップがテレビで取り上げられていて、ちょっと気になった。 たしかテレ東の経済番組だったと思う、、若年性パーキンソン病になってみて、「人生は一度だから人を楽しませたい」みたいなことを思ってコンセプトレストランをはじめた…といった感じだったと記憶している。
調べたら、本にもなっているみたい。2015年に若年性パーキンソン病であることを公表したそう。前回「魔法の国のアリス」に言ったのは2016年の春頃だったので、公表されてから取材がはいって番組になるまでちょうどいいくらいだろうか。
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- メディア: 単行本
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不思議な照明術
久しぶりの訪問だったが、ちょっと感動したことがあった。
このレストランの中は、それほど明るいとは感じない。
けれども、どういうわけか写真を取ろうとすると光量が充分というか、スマホのカメラでも充分な明るさになっているのである!!
正直ライティングとか全然詳しくないのでどういうテクニックを使っているのか皆目検討がつかないのだが、とにかく肉眼だとそんなに明るくないのにカメラだと明るい。 料理自体も鮮やかな色づかいになっており、とても「映える」写真が簡単に撮れるようになっている。
ここまで言っておいて、僕自身は基本食べ物の写真は撮らないので見せるものはないんだけど、、。
我々のグループはみんな自分より一回りまたはそれ以上年齢が上ということもあり、あんまりバシャバシャ写真は取らなかった。しかし周りのテーブルはドリンク料理が来るたびに数分間は撮影タイムという感じ。 お手洗いに席を立ったときに見回すと、多くがInstagramのストーリーにあげる画像をせっせと作っている。
SNSマーケティング
飲食店がSNSでユーザーに広告してもらうというのはとてもありがちな話なんだけど、その場で画像をシェアしたら特典あげます、みたいなのが多い。
僕も何度かやったことがあるけれども、照明も何も考えられてないようなところでスマホのカメラで適当にとったら全然いい写真にはならない。 ましてこっちは「写真をシェアすればそれだけでOK」という条件でやっているので、工夫してよい写真をとろうというインセンティブは何一つないわけである。
一方でこの「絵本の国のアリス」では、店側から写真撮ってねシェアしてねということは言わない。ただ映える写真が撮れるようにしておくだけ。 いい写真がとれたらシェアしたくなるし、シェアされる画像自体のクオリティも高くなる。広告効果も高くできる。
経済的なインセンティブを与えないほうがよいときもある
飲食店でのSNSマーケティングで広告効果を得るには、行きたくなるような写真がシェアされないといけない。 その場のクーポン欲しさで撮影された適当な写真がたくさん出回ってしまうのは、悪い影響を与えるんじゃないだろうか。
何を目的にその施策を行うのか、考えないといけないですね。
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
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