4年ぶりにマルタであった人と再会して 気づいたこと

2019年のマルタ短期留学で知り合ったオランダの人(オランダ国籍ではあるけど、華僑とオランダ人のハーフということでかなりアジアっぽい)が日本に観光にくるということで、一日観光を共にした。

↓2019年のマルタ留学について

k5trismegistus.me

日本に来たのはこんな人

当時はまだ女子高生だったのが4年も経って今は大学院生。 ライデン大学という、デカルトやスピノザも在籍していた大学に通っているということで、かなりのエリートなんじゃないかと思う。大学という制度がヨーロッパ生まれというのもあるけど、先輩がデカルトとか歴史が違うなぁと思う。 専攻は経営学なんだそう。

マルタに来ていた時も生徒としてではなく、キッズ留学の子どもたちを引率するアルバイトとして来ていた子である。

何度今回は彼氏と一緒に来ていた。 こちらも本人はオランダ生まれだけど両親はチェコ出身ということだった。 (ちなみに彼氏の方も大学院生だが、HRつまり企業の人事が専門。経営学の中でも人事だけで専攻があるらしい。)

オランダ人は料理が好きじゃない

日本に来た理由としては、僕に会いに来てくれた〜というわけではなく、その彼氏の趣味なんだそうだ。 料理が趣味で、本場の日本食に興味があったんだそう。(またアニメグッズも買いたかったとか)

そんなわけでその彼氏の方が一日の中で一番目を輝かせていたのが、スカイツリーにあった刃物専門店。

www.towerknives.com

(そういえば、この前合羽橋で鋏を買ったときにも外国人がたくさん買いに来ていたなぁと。外国の包丁ってそんなにきれないものなのだろうか?)

合羽橋も見に行ってみるといいよ〜と勧めたのだが、試し切りをしているうちにテンションが上がってしまったのかその場でそこそこいい値段の包丁を買っていた。 我々とは別グループのグループも、いかにも冷やかしのつもりで立ち寄っていたのに、試し切りをして「オーマイガ〜」と漫画みたいな反応をしてまんまと買わされてしまっていた。

その彼氏に、オランダの料理も作るの?と聞いてみたところ、オランダの料理には碌なものがないといっていた。 全ての材料を鍋に放り込んで煮込む料理とか、じゃがいもに塩をかけただけの料理とか、そんなのばかりなのだと。

オランダ人は全体的に料理のために時間を使うのが嫌いなのだ、と言っていた。

オランダ人が料理の代わりにすること

じゃあオランダの人って料理をしない代わりに浮いた時間で何をするの?ということを聞いてみた。

第一には、働く時間が長いといっていた。 統計ではオランダ人の働く時間は短いはずなのだが、経営学を大学院で学ぶ二人が目指しているような経営人材はオランダでもハードワークなのだろうか。 (オランダって一回不況になった時、一人当たりの労働時間を減らしてその分雇用の枠を増やして不況を改善したらしいね)

www.timeout.jp

それ以外の時間何をしているかの答えが面白くて、自転車か散歩をするか、あとはただ外で座ってることが多いと言っていた。

そもそも日本のように娯楽を「買える」場所がものがそんなにないので、それくらいしかすることがないんだとか。 だから日本ではお金で買える「娯楽」を与えてくれるサービスが多くて楽しいらしい。

ただ座っていることが許されない日本

それを聞いて思ったけれども、逆に日本では大人はお金を使わないことが「いい大人」のすることじゃないように思われているように感じる。

公園で座ってなんか飲んでる、とか河原で楽器をやっている、とかはあの人はなんで公園でわざわざ・・・よっぽどお金がないのかなと思われがち。 芸人が売れなかった頃のエピソードで「お金がないから公園で飲んで〜」というのもラジオで聞くし、下手したらテレビ番組の好奇の目で取材されていたり。

大人が公園にいられるようにするためにはわざわざ公園内のカフェに入って飲み物の一つでも頼まないとそこは正しい居場所ではないのだ。

もちろんお金で買える娯楽がたくさんあるのも楽しいんだろうけど、いい大人は家の外に出るなら金を使わないとダメ、っていうのも息苦しいなぁと思う。

そんなことを教えてもらいました。